獺祭 純米大吟醸50 | butanekoのブログ

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先日、知人宅で獺祭39と二割三分の飲み比べと言う趣向の飲み会にお相伴預かった。
まずは39。これは美味い。日本酒の甘み成分及び、周辺の好ましい成分だけを純粋に抜き取って来ると確かにこうなるんだろう。これは脱帽。

39でここまで美味いのに、さらに磨いた二割三分とは一体どんな酒であろう?さすがにその違いは、数字による思い込みによるものが大きいのでは?とも思ったら、いやいや、はっきりと違う。
酔ってたけど確かにこっちの方が徹底して愉悦である。これは目隠ししてもはっきりわかるだろう。(どちらか一方だけなら、よほどこの系統の酒に飲み慣れていなければ怪しいものであるが…)

いや〜これは参った。これだと奪い合いになって、転売で一儲けしようなんて輩が出て来るのも頷ける。

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さて、旭酒造の獺祭の増産とやらの恩恵か、あれほど希少であった獺祭も、近所のスーパーで常時入手可能な時代になった。ただし、定価の倍にはなろうかという、法外な価格。これでは評価はできない…と思っていたら、市内の某ショッピングモールに獺祭を定価で売るコーナーができているではないか。一通り、レギュラー販売を行うラインナップは揃っている。

先日の39と二割三分の飲み比べは素晴らしかったが、当ブログの「高い酒は美味くて当たり前」とするスタンスからすると、より正当に獺祭を評価するのであれば、純米大吟醸としては定価だとむしろリーズナブルである、獺祭50をこそ賞味すべき無いか?

と言うことで、本日は獺祭50である。

上立香は、大吟醸とする割には穏やか。ゴクリ。ふむ。純粋。日本酒が敬遠される要因になりそうな雑味成分はほとんど感じない。しかし、正直砂糖水?と思うほど触りが無い。39以下で感じられたまろみが薄く、比較的角が立っているためか。
この味わいだけで飲ませようと言うのなら、39あるいは二割三分ほど徹底する必要があるかも知れない!

しかし、杯を重ねると、これは確かに美味い。ワールドが確立されると、美味い酒だ。
この前飲んだ五橋に傾向が似ている?同じ山口の酒である。五橋の方がふくらみを感じ、こちらはよりキレを感じる。

面白い酒かと言われたら、正直そうでは無いと答えるが、万人に進めて間違い無い酒であり、しかしながら大手メーカーでは狙えないような塩梅を上手くついており、それが我々が普段口にする飲食物の価格が保証する以上の品質である。しかしながら、品薄であるからと言って、倍の価格を出せる酒かと言われれば、もっと美味い酒はいくらでもある、と言うのが正直な感想。

この獺祭50が、一時期の法外な転売価格によって、ダーティーなイメージが一部についてしまったことは非常に残念。転売をするのは酒蔵では無い(言うまでも無く)。

さて評価であるが、多少半官びいきも入っていることは否め無いが、獺祭50と同価格帯であれば、様々なシチュエーションに柔軟に対応できそうな、先日の五橋純米吟醸により可能性を感じる。よって五橋を基準に考え、
評価:★★★★(4.0)
できることであれば、これに酸味がきいてより力強いと思われる、無濾過生原酒バージョンをぜひ飲んでみたい。