とりあえず、いただきます。ゴクリ。
うむ。「さわやかな味」というキャッチコピーには嘘偽りは無い。どこまでもさわやかである。こんなにさわやかな酒は他に知らない。
超辛口とのことだが、たいして辛さは感じない。
スイスイといくらでも飲める。日本酒というより、さわやかな何か、とでも言えるだろうか。日本酒度もここまで極めれば、辛さよりはさわやかさになってくるものらしい。
一方、松山一番人気という話については、ライトドリンカーの支持層によるものと理解すべきであろう。ムロナマゲンでなければ機嫌が悪くなるようなこだわり派が、この酒のためにわざわざ一晩の晩酌を費やすのは考えにくい。ただし、酔えばなんでも一緒。手っ取り早くさわやかに良い気分になれる酒ではあるが、それ以上を期待するのであれば、ディープな世界が手ぐすね引いて待っている。そんな位置付けの酒である。
さて小富士というネーミングについてであるが、これは松山沖の小島「興居島」にそびえる、富士山タイプの小峰である。標高282メートルで、松山平野からも良く見える。地元民にとっての思い入れはひとしおであろう。
自分の好みで言えば、積極的にリピートはしないが、松山に行けば、やはりこの酒を飲まずして何を飲むというのだろう。
そのような敬意も込め、評価は
★★★☆(3.9)

