訂正記事でもウソをつく~朝日新聞のウソ321~ | のめしこき日記

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「朝日新聞のウソ」は当該記事を削除させ、教育現場の名誉を
回復するために定期的にアップします。

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 本日の記事は次の2点を目的にしています。

A 下記3本と訂正記事のウソで教育不信を煽られた教育現場の名誉回復。

B 朝日新聞社のウソを広く知っていただき、万が一読者がいらしたら、購読を考え直していただきたい事。

 

 教員の早期退職を巡る朝日新聞の報道(2013年)には13ものウソが散りばめられていました。報道があった直後から朝日新聞社には事実と違う旨の指摘を繰り返しました。

 そして私への取材(2014年12月:朝日からは菊池功・薮塚謙一さん)を経て、丸2年もたって訂正記事を出しました。2年間のウソ隠しも常識では考えられませんが、訂正記事でもウソしか書かないという朝日新聞社の無責任体質には呆れと怒りしかありません

 書いたのは菊池功ゼネラルエディター補佐(当時・現Reライフ.net編集長)です。

 訂正箇所は上記記事の⑨⑩⑪⑫の4つのウソが混ぜられた文章の内の3つ。当該の記事は大津正一大宮総局記者(現マーケッティング戦略本部ビジネスインテリジェンス部)によるものです。

 

原文

 【早期退職者には、小中高のクラス担任が30人いた。受験を控えている時期なのに、11人分(2月1日時点)の穴埋めができていないという。】

 

事実とウソ指摘

⑨ 事実は小中高のクラス担任は小13、中5、高2、特別支援学校9人(埼玉県教育局報道発表)。→支援学校の9人を混ぜ込んで【小中高のクラス担任が30人いた】とやりましたね。

⑩ 受験学年に早期退職担任がいたかは発表していない(埼玉県教育局)。→発表していないものにどこから仕入れたのか? しかも仮に小6・中3・高3を受験学年として、その中に21人の担任が含まれる確率は極めて低いのだから。大津記者は取材もせずに誇張しましたね。

⑪ 担任30人分は1月中にすべて穴埋めが完了しています(上田清司埼玉県知事会見)。11人は担任外です。→11人を担任に誤読させようとしましたね。

⑫ 担任外教員11人についても2月6日時点で全く問題のない状態になる(上田清司埼玉県知事会見)→担任だって病休で休むことがあるのに、2月1・4・5日(2・3日は土日)の3日間に担任外の授業が無い事がそれほど大問題ですか?(埼玉県のクラス数は21500~22000ある中の11人です)。 しかも2月16日の記事で。

 

 こういう指摘を繰り返して2年後に出た訂正記事です。

 

ウソ⑨ 【早期退職者には、小中高と特別支援学校のクラス担任が計30人いた】と訂正。

←埼玉県教育局は下図のように校種別に分けて発表しているのに特別支援学校を落とすのは説得力がありません。支援学校の9人を小中高に紛れ込ませたと考える方が自然です。

ウソ⑩ 【児童・生徒全員が受験を控えている訳ではありませんでした】

←原文の主語は「担任」です。主語を換えてごまかしてはいけません。また、小中高12学年の内全児童生徒が受験を控えている訳ではないのは当たり前。問題は受験学年に早期退職担任はいたのか居なかったのかです(私はいなかったと思思いますが)。日本語にはなっていますが、説明になっていません。

 加えて、埼玉県の特別支援学校高等部は40年以上前から全入制です。支援学校の担任9人のうち受験学年の担任がいたとしても(いないと思いますが)は受験には影響ありません。支援学校高等部の入試は入試面接を経験させたいという願いで行われています。

ウソ⑪ 【「2月5日埼玉県の上田清司知事は会見で、『6日の時点で全く問題のない様態になる」という趣旨の発言をしていました。「11人分(2月1日時点)の穴埋めが出来ていない」という表現は「2月1日時点」という日付を書き入れているとはいえ、掲載時点では不適切でした】←この発言は朝日新聞記者の質問に対してのものです。つまり大津正一記者か同僚の質問に対してのものです。

 

 ここで注目は、訂正記事ではウソ⑫の「11人は担任ではない」ことを伏せています

 

 さて、私たちは「そこを右に曲がると駅です」を「間違えました。そこを左に曲がると駅です」のようなものを訂正と言います。

 菊池功さんには【早期退職者には、小中高のクラス担任が30人いた。受験を控えている時期なのに、11人分(2月1日時点)の穴埋めができていないという。】の原文に沿って訂正してもらいたいものです。 

 

 菊池功ゼネラルエディター補佐に代わって、大津正一記者の原文をできるだけ生かして、「事実」を書くと以下のような文章になります。

 早期退職者には、小中高・特別支援学校のクラス担任が30人いた。児童・生徒全員が受験を控えている訳ではありませんでしたし支援学校高等部は全入制ですが、担任外11人分(2月1日時点)の穴埋めが出来ていないが、6日の時点で全く問題のない状態になるという。

 

 訂正記事を書くなら、ちゃんと事実関係を調べて書かなきゃね

 菊池功さんの名誉のために付け加えると、最も悪いのはウソを並べた大津正一記者で、次にはこの訂正記事を書かせた朝日新聞社長やゼネラルエディター(当時)等の幹部です。

 もっとも、私が菊池功さんの立場なら、こんなウソの訂正は書けないと拒否しますけど。左遷されますが(ウソを書いた記者がクビになっていないので菊池さんもクビにはならない)、自分や家族に恥じない生き方のほうが大切です。