アドレスのわかる朝日新聞の各部署・記者に、以下のメールを送りました。
簡単に言うと、朝日新聞社は記事のウソ・作り話を隠しているから内部から改革の声をあげてください、という内容です。もっとも「忖度」して黙って知らぬふりをするのがオチでしょうが、事実を知っていれば、以後事実関係にのっとって記事を書くよう気をつけるでしょうから(ただ、全記者が知っている訳ではなく、このメールは数百人に届くだけですが)。
朝日新聞各部署・各記者様
新年度が始まり、心新たにご健勝のことと拝察いたします。
しかし、記者の皆様には考えていただきたいことがあります。
大津正一記者(一部は氏岡真弓編集委員との連名)の教員の早期退職報道(2013年1月22、28、2月16日:東京本社版)は極めて不適切な記事です。朝日新聞社はその一部については訂正記事(2015年3月30日)を出していますが、その後も、2か所の誤り(作り話→2017年発見・デタラメな数値→2018年発見)を見つけ、事実関係を問い合わせたのですが、広報部は事実関係解明を拒みました。
ならば、第三者に冷静な判断を期待して、PE(※1)介在のファクトチェックを求めました。しかし、朝日はPE介在のファクトチェックも拒み、末尾に示すように【ご指摘の箇所に弊社は誤りがあるとは考えておりません】と言い出す始末です。
朝日新聞各部署・各記者様におかれましては、埼玉県教育局発表の最終確定値と全くかけ離れた数値(朝日は【取材途中で得たデータ】と言い張っていますが、いつ現在のデータかを示していません。記者有論でそんなデータを使うのが適切なのか)を使っている事、大津記者が【美談】として紹介したお別れ会も作り話である事(本文をご覧いただければ作り話と断言できます)をご理解いただき、内部から改革の声をあげていただきたいと思います。
まとめると、つぎの3点の深刻な問題を朝日は抱えているということです。
・朝日新聞社は数値改ざんや作り話を知りながら、隠ぺいを謀っている。
・PEは機能していない。
・他者に対するファクトチェックは喜々としてやるが、自社記事に対するファクトチェックは拒否する。
《以下、その論拠となる文章です。》
2011年2月16日、朝日新聞は
この記事を出しました。
赤く囲まれているところがすべてデタラメで、教育不信をあおる悪意に満ちた記事です。
この中に、7つのウソが仕込まれていて、5つは記事が掲載された直後から指摘し続けました。
朝日は当初「ウソはない」という回答書を寄こし、当時広報部のUさん(現四国某県の総局長 ※2)は「朝日新聞と埼玉新聞で数値が違うが、どちらが正しいのですか?」の質問に【朝日新聞が正しいです。埼玉新聞には言及しません】と答えました。しかし、繰り返し事実を指摘し続けて2015年3月30日に
朝日は訂正記事を出さざるを得ませんでした(内容は自己弁護のデタラメですが)。
その後もこの記事をよく読むと、2017年に【美談】として取り上げられているお別れ会は作り話、2018年に冒頭の数値はデタラメ、という事が判りました。
まず、冒頭。騒ぎを大きく見せるためのウソ。
ウソ:【埼玉県の公立学校の教員104人を含む県職員139人が・・・】
本当:「埼玉県の公立学校の教員86人が・・・」
この記事は2月16日付ですから教員最終確定値(資料1)を使わなければおかしいのです。広報部は【取材当時のデータです】と回答していますが、日にちを示さないで取材当時のデータと称するものを使われたらどんなデタラメも書けてしまいます。
しかも、ご丁寧に主語を【県職員】にすり替えています。騒ぎを大きく見せたい詭弁です。
次に、【お別れ会】の【美談】。作り話です。
事実(早期退職を撤回した担任は1人)とツジツマを合わせるならば、上の記事(記者有論)と下の記事(子より金信じたくない)の担任はすべて同一人物でなければなりません。
【お別れ会】=【がんで死んじゃうのかな】=【子より金信じたくない】
ということが証明されなければいけません。繰り返しこれを質問しているのですが、朝日は答えていません。通常の感覚では、これが同一人物だとは理解できませんから。
さらに付け加えると、同一人物であるならば、
1月22日に癌で死んじゃうようなことを匂わせて退職することを子どもたちに伝え
1月25日お別れ会と早期退職の撤回
ということになります。
早期退職希望の締め切りは1月24日で、同夕刻各教育委員会は文科省に報告し、1月25日にHPにアップしました。つまり朝日の記事が事実だとすると、締め切り前に子どもたちに伝え、締め切った途端に子どもたちがお別れ会を開き、早期退職を撤回したことになります。万が一口を滑らせて退職の意向を話したとしても、お別れ会は1月31日の帰りの会とかに開かれるのが常識です。1月31日までは担任が通常授業するわけですから。教育現場を知るものからすると、あり得ない! ヨタバナシです。
でも朝日は事実をウソを認めません(資料3)。今更認められない、ということでしょうが。
この記事について、【がんで死んじゃうのかな】の担任と【子より金信じたくない】の担任は同一人物か広報部に繰り返し質問しているのですが【2人いたとは記載しておりません】と質問をはぐらかす回答をよこしました。どうせ隠ぺいするなら、同一人物であると言い張ればよいものを。そして、記者有論のお別れ会はこの記事の前(1月25日!)に開催されたはずですが、上の記事(1月28日)にまったく述べられていないばかりか【・・・びっくりした。帰宅後、母に「先生、辞めちゃうんだって。がんで死んじゃうのかな」後任の担任に・・・】と全く、撤回もお別れ会も触れられていません。
記者の皆さんはこの記事から「担任は1人」であることを読み取れますか?
ちなみに、【早期退職者が132人にのぼる埼玉県では、副担任や臨時採用教員で・・・】の文では、前節は主語を隠していますが教職員の数値、後節の主語は教員という詭弁を使っています。正確に書くなら「早期退職者が108人にのぼる埼玉県では、・・・」としなければいけません。
また、この見出しはあり得ません。子どもより金を選ぶなんて信じたくないと思ったお母さんは「先生、ありがとう‼」と感謝しているのですから。印象操作するための誘導見出しですね。
末尾資料1
末尾資料2
この数値(中学校の担任1)と文科省HP(さいたま市分。担任2)から、早期退職を希望した担任が2人いたが、1人は撤回したことがわかります。したがって、記事が正しいなら1月28日の【がんで死んじゃうのかな】【子より金信じたくない】と2月16日の【お別れ会】の担任は同一人物でなければなりません。「同一人物なのですか?」の質問に、朝日は全く回答できていません。
資料3
こんな明白な事実を示しても【誤りがあるとは弊社は考えておりません】!!!!! びっくりマークを5つつけておきますが、朝日新聞社は極めて深刻な不適切行為を行っているという自覚はあるのでしょうか?
※1 パブリックエディター。慰安婦と原発のウソがバレて反省記事(2014年)を出してから、【信頼回復と再生】のための機能の一つとして創設しましたが・・・有名無実ですね。
※2 朝日記者あてのメールでは、実名で総局名も明記してありますが、上司に指示されてウソをついた可能性もあるのでブログでは伏せました。