今回は【早期退職者が123人にのぼる埼玉県では、副担任や臨時教員採用で欠員を埋める方針だ】の詭弁を暴きましょう。
この文章から「早期退職者」は「教員」、「教職員」のどちらの意味だと思われるでしょうか?
後半で副担任や臨時教員が出てきますから、常識では 早期退職者=教員 と理解します。そう読み取ったら朝日迷文に引っかかったということです。
大津正一記者と氏岡真弓編集委員の華麗な文章テクニックです。
【早期退職者が123人にのぼる埼玉県では】・・・事実関係は正しい。
【副担任や臨時教員採用で欠員を埋める方針だ】・・・事実関係は正しい。
けれど、これをくっつけると事実関係は正しくなくなります。
【早期退職者が123人にのぼる埼玉県では、副担任や臨時教員採用で欠員を埋める方針だ】
この文章では、繰り返しますが通常の理解では【早期退職者】=「教員」と誤読します。記事はそう誤読させたいのです。正しくは「早期退職教員が108人にのぼる・・・」と書かなければいけないのです。文科省のHPに明記されているのですから。
ここで、キーワード欄の用語のすり替えが生きてきます。
キーワード欄に、【早期退職する教員が相次いだ】の文章を潜り込ませ、123人を教員と錯覚させておいて、今回は【早期退職者が123人にのぼる埼玉県では、副担任や臨時教員採用で欠員を埋める方針だ】とやった訳です。騒ぎはできるだけ大きく見せたい、という詭弁です。
彼らは「【早期退職者】と書いたのであって、早期退職教員とは書いてない」と言いたいのかも知れませんが、それならば
なぜ「早期退職教員が108人にのぼる・・・」と書かなかったのか?
ときいてみたいところです。
残念ながら朝日新聞は事実関係を明らかにしないで、
ウソは一切ないと開き直っているのでたちが悪いのですが。