朝日新聞のウソ176では識者コメントの改ざんを指摘しました。今回は用語のすり替えです。
これは朝日新聞ではキーワード欄といってニュースの基本的事項を解説する欄(末尾参照)なのですが、ここでもワナを仕掛けています。教職員は教員の他に学校事務職員その他を含んだ用語です。
見出しは【教職員】
本文に【早期退職する教員が相次いだ】
本文に【退職者(予定者含む)は、埼玉123人、佐賀36人、徳島12人、熊本1人】
と、巧妙に言い方を変えているのがミソです。正直に、
「退職教員(予定者含む)は、埼玉108人、佐賀25人、徳島5人」
と書くべきなのです。文科省のHPに明記されているのですから。
なぜ、そう書かなかったか。
騒ぎが小さくなっちゃうのはイヤ
という事ですね。だから教職員の数値を使って、【早期退職する教員が相次いだ】を潜り込ませたのです。
【相次いだ】のですから、数字は大きくなくちゃということです。
朝日新聞はウソはないというけれど・・・。
この記事は大津正一記者だけではなく氏岡真弓編集委員も一緒に書いています。氏岡さんは教育が専門の編集委員ですから、【教職員】と【教員】の用語の混乱など絶対にするはずはないのです。
今回のウソは実は前振りで、次のウソに続くためのものなのです。