先週、~100年企業に学ぶ日本の誇り・大分の誇り~という100年経営の会 キックオフ・地域フォーラムに参加してきました。
(※100年経営の会について・・(HP引用させてもらいます。)http://www.nikkansc.co.jp/100years/usuki/
企業の目的や責任は成長にあるのではなく、継続にあるのではないかという観点から企業を見つめ直す動きもある中で、この100年企業をキーワードに、昨年10月「100年経営の会」が、日刊工業新聞社を事務局として設立されました。
経営面だけでなく戦争や自然災害といった危機を乗り越えて、様々なイノベーションを繰り返し、今日まで事業を継続してきた長寿企業には学ぶべきことが多い。そして長寿企業の経営のあり方を分析し理論化すれば、「日本発」の新しい経営論を世界に発信できるのではないかという思いからです。
100年経営の会は今後、長寿企業の経営のあり方を研究する事業や、広く一般に日本の長寿経営を伝えていくシンポジウム事業の展開や、日本各地にある100年企業のネットワーク作りによって日本的経営の精神を見つめ直し“強いニッポン”をつくる一助としていきますが、その第一歩として、多くの老舗企業を生んできた大分県臼杵市を舞台に、地域フォーラム第一弾として「100年企業に学ぶ日本の誇り・大分の誇り」を3月27日(火)14時から、大分県、臼杵市、大分合同新聞等の後援により開催することを決定いたしました。)
世界には創業100年を超す企業が約4万社あり、日本には2万5000社以上もあるそうです。(帝国データバンク調べ。)世界の半数以上を日本が占めてるってすごいですよね。
その内、大分県には214社あるそうです。
弊社が明治35年(西暦1902年)創業なので、ちょうど今年で110年経ちます。
大分県でいちばん古いのは、臼杵の「可兒醤油」さんで、創業は関ヶ原の戦いと同年の1600年(慶長5年)で安土桃山時代で、業歴は400年を超えて、九州・沖縄地域でも10位にランクインしてるそうです。
100年を超えてるだけでもすごいけれど、400年ってすごいですよね。
それに比べると弊社はまだまだ未熟な若造企業ですね。
地元の大分県臼杵市からフンドーキン醤油代表取締役小手川強二氏、別府市から㈱みょうばん湯の里㈱みょうばん湯の花製造代表取締役飯倉里美氏のお話がありました。
湯の里の板倉社長のお話では、基準(本業)となることを大切にして、何が出来るかを考えて行く。メインビジネスと大事にしつつよそからくる刺激に敏感でいることが大事。たくさん悩んでも迷う事はしない。歴史の重みを感じながら、次の世代につなげて行けるように日々頑張ってるというお話でした。
湯の里㈱さんは280年続いてる老舗の会社で、自分の会社をものすごく誇りに思ってるのが伝わってきました。女性の社長さんで、働く女性として私もよい刺激を受けました。
フンドーキンの小手川社長は、これから何をしていくべきかという質問に対して、「次の世代へバトンタッチする事。ただバトンタッチするだけではなく、少しでもよい方向に持って行ってあげたい。」という言葉が印象的でした。
お二方のお話に通じる点として、次世代へつなげていく。継続していくことが大切だということが伝わりました。
100年経営の会の会長(北畑氏)のお話もとても為になりました。(長くなるので箇条書きで失礼します。)
長寿企業には共通の点がある。まず社是(明確な企業理念)を持っていること。伝統を守ると同時に革新も行ってるということ。
内容として大事なのはこの4つだそう。
1、お客様を大事にすること。
2、従業員を大切にすること。
3、社会貢献(地域貢献)・地域と共生していく事が大切。
4、将来の事業の種を考えること。(短期的ではなく長期的な取り組みが大切とのこと。)
臼杵を代表する文学者野上弥生子さん(フンドーキン醤油㈱のご先祖様)は、いつも、「醤油の味は大丈夫ですか?」「従業員に給料は払ってますか?」「借金は減ってますか?」という事をいつも気にされてたそうです。
弊社の松尾社長もこれに通ずることをいつも言われてるので・・弊社も考え方・方向性としては間違ってないのかなぁ・・と思いました。
今回、このセミナーに参加する事が出来て、よいお話が聞けてよかったです。
本年度に入り、改善できるところは改善して、よりよい会社作りを目指してこれからも頑張ってまいりたいと思います。
長くなりましたが、最後まで読んで頂いてありがとうございました。