インターネットが情報を「民主化」した結果、私たちが気づかないうちに犯している大きな罪についてお話しします。
インターネットが生まれて、SNSが当たり前になり、YouTubeやTikTok、noteなどで誰でも簡単に情報発信できるようになりました。
本当にすごい時代ですよね。
欲しい情報がすぐ手に入ります。
専門家じゃない人のリアルな体験談も読めます。
「5分でわかる便利ワザ」みたいな動画も山ほどあります。
でも、ふと気づきました。
私たちはあまりにも「バラバラ情報」を垂れ流しすぎていませんか?
使える知識の本質は「体系」にあります
何か一つでも「本当に使いこなせる」ようになるには、
必ず「体系的な知識の塊」と「実践の反復」が必要です。
- 数学なら、教科書を1章から順番に進めます
- 料理なら、包丁の持ち方→火の入れ方→味の整え方まで一連の流れを体で覚えます
- プログラミングなら、変数→条件分岐→ループ→関数→オブジェクト指向と積み上げます
これが「全体像(ゲシュタルト)」になるんです。
でも今のインターネットの情報は、ほぼすべてが
「第7章だけ抜き出した超効率テクニック」や
「これだけ覚えればOK!」みたいな断片ばかりです。
その結果、みんなが
「知ってるつもり」
「ちょっとできるつもり」
になってしまっていますが、
いざ自分でゼロから作ろうとすると、何もできないことが多いです。
これが「バラバラ情報の罪」だと感じます。
商売の構造もそれを加速させています
考えてみれば当然のことです。
- バラバラ情報 → 無料でばらまいて興味を引きます
- 体系情報 → 有料のオンライン講座やスクールで販売します
本当に「使いこなせるレベル」まで教えてしまったら、
もうその人はお客さんではなくなってしまうからです。
だからYouTubeには「グリーンカレーレシピの超簡単版!」はたくさんありますが、
「タイ料理の味の構造を完全に理解して、自分で自由にアレンジできるようになる」
という内容は、ちゃんと有料で提供されています。
これは悪だと言っているわけではありません。
商売としては完全に正しい構造です。
ただ、その副作用として、
無料の領域には永遠に「バラバラ情報」しかたまらない仕組みができあがってしまっています。
これからの時代に必要なもの
だからこそ、これから本当に大切なのは、
「自分が情熱を持てる分野に対して、ちゃんと体系的に学べる環境」
をいかにつくれるか、だと思います。
AIがどんなに情報をまとめてくれても、
「この分野を本気で極めたい!」という人のために、
0から100まで責任を持って導いてくれる
「現代版の教科書」や「現代版の師匠」が必要です。
それがオンラインサロンでも、コミュニティでも、有料メンバーシップでも構いません。
とにかく、
「断片ではなく全体を渡す」
「知っているだけではなく、できるようになる」
という覚悟を持った発信者が増えてほしいです。
最後に
バラバラ情報が溢れすぎた世界では、
頭が混乱して疲れてしまい、
「もう情報を見るのが嫌だ」という人がどんどん増えている気がします。
だったらせめて、
自分が本当に好きな1つの分野だけでも、
ちゃんと体系的に学んで「専門家」になれる道筋が、もっと当たり前にあったらいいなと思います。
そうやって「できる人」が増えていけば、
面白いものがどんどん生まれて、世界はもっと楽しくなるはずです。