私の得意分野はビジネス書です。といっても、得意というのはたくさん読んだというだけの話で、正直なところ全く使いこなせていません。そもそも、ビジネス書を「使いこなす」なんてことができるのでしょうか。
確かにできることはあります。例えば「良い戦略、悪い戦略」という戦略の本があります。この本からいろいろ学べることはあるのですが、私が実際に使えているのは1つだけです。それは「戦略を立てるときに一番大事なことは、相手の弱点に自分の最も得意なところをぶつけること」という考え方です。これ以上、何か使えるかというと、全く使えませんでした。単純に自分の頭が悪いだけなのかもしれませんが。
## 弱点を見つけて攻める戦い方
でも、この1つの学びがあると、何をすればいいかが見えてきます。自分がやろうとしているビジネスでもスポーツでも、とにかく相手の弱点を探すのです。
例えばテニスなら、相手の弱点がバックハンドの左奥だとわかったら、そこにどんどん攻めていく。すると相手はリズムを崩して崩れていきます。
ただし、フェデラーのような歴史上トップクラスの選手には弱点がありません。トップレベルの戦いでは、弱点を狙うのではなく、いかに自分の強みをさらに高めて戦うかが重要になります。なので、トップオブトップの世界は少し別の話として切り離したほうがいいでしょう。
私たち一般人は、大体相手の弱点を見つけてそこを攻めれば勝てるわけです。実績を作るというのも、結局はそういうことだと思います。
## 誰にでも弱点はある
みんな自分の得意な分野は声高に言いますが、弱点については決して言いません。例えば、マーケティングが得意な人は経理ができなかったり、営業ができなかったり、人を育てることができなかったり、パソコンが苦手だったり、文章を書くのが下手だったりします。
アスリートやビジネスのトップレベルでない限り、必ず弱点があります。ただ、ビジネスのトップはアスリートとは違って、全部ができる必要はありません。全部を人に任せられる人でもあるからです。自分ができなくてもいい、というのが強みですね。もちろん、資金があればの話ですが。そうなると、なんでもありだなと思います。
## 本から学んだその他のこと
他にもたくさん良い本はあります。時間術の本や場所術の本で、いくつか役に立ったものもあります。例えば、ポモドーロテクニック(25分間集中して5分間休む方法)は役に立つこともありますが、結局これがうまくいくかどうかは、その人の脳の使い方や癖次第なんです。私には合いませんでした。
ポモドーロが素晴らしいと言われても、自分の脳には合わないのです。結局、どんな良い本を読んでも、自分の脳のリズムと合わないと何もうまく使いこなせないのだと、20年間本を読んでいてよく思います。
## 本を使いこなすための師匠を見つける
では、自分の脳のリズムをどう知るか。それには、自分の師匠を見つけるのが一番いいと思います。
私には直接の知り合いではありませんが、本を読んで使いこなすスペシャリストがいます。その人の話をよく聞きますし、お金を払ってその人に習いに行ったりもします。そうすると、本の使い方というのは意外と学べるものです。
ビジネス書を使いこなすには、意外と本から直接学ぶのではなく、本を使いこなしている師匠について学び、その視点でビジネス書を読むことが大切です。そうすると、何かしら使えてくるのではないかと思います。