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(貧乏探偵を脱出する為・・・皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています
こちらも合わせてお願い致します・・・・・)
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「対象者○○町に移動してるっすよ!!」
「はぁ~・・・・・?」
私は頭を抱えた・・・。
「Y君・・・悪いケドそのまま猫(の鈴)見ててね・・・」
私はY君に指示を出し、対象者が居る○○町へと車を走らせた。
勿論、今乗車している車はY君が普段使用している車であり、対象者は知らない。
私は一旦事務所に帰り、尾行調査車輌を変更したのである。
しかし・・・・それがいつまで続けられるか分からない。
兎に角・・・・安易に対象者には近付けないと考えた。今度面が割れれば「調査不可能」という状況にもなり兼ねない・・・と私は思った・・・。
車を走らせながら・・・・車内は言いようの無い緊張感に包まれた・・・。
「あ!」
「何だ?」
私はY君の反応に驚く。
「社長・・・・今度は△町に移動してますよ・・・」
「はぁ??」
△町は・・・・○○町から対象者が南へ下った事になる・・。
「ハァ~・・・・・・」
私は軽く溜息をついた・・・・・。
「一体何処へ連れてってくれるんかいな・・・・」
更に・・・・
「社長!今度は□町っすよ!」
対象者は今度は西進である・・・。
「クソッ!!」
私は思わずハンドルを叩いた!!
私は悩んでいた・・・・・・
対象者に追いつくか・・・・・・暫く動きが落ち着くのを待つ事にするか・・・
「仕方ないな・・・・・」
「Y君・・・・」
「なんすか?」
「もう・・・いいよ・・・放っておこう・・・・」
「了解・・・・・放置プレイっすね」
「いや・・・・そういう問題でもないんですけど・・・」
私達二人は・・・・対象者と付かず離れず・・・・・一定の距離感を保ち・・・その動向を注視する事に専念した・・・。
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【01:30】
日付も変わり夜もすっかり更けた頃・・・・・・
「社長!!」
「ん?」
「対象者の動き止りましたよ・・・・。」
「どれどれ・・・・」
「×町っす・・・・・」
見ると・・・・・×町の住宅街付近で対象者が止まっている様子を確認出来る。
「いくっすか!」
「いや・・・もう少し様子を見よう・・・」
「ハァ~・・・退屈っすねぇ・・・・」
「だな・・・・・だけどしょうがねぇよ・・・・」
「っす!」
【02:30】
「Y君・・・・状況どう?」
「・・・・・・変わりないっすね!!」
「そうかい・・・・それじゃ~行きますか!!」
「了解っす!」
私とY君は・・・・×町に向かって車を走らせた・・・。
(続く)