別れられない女(13) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

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現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

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(貧乏探偵を脱出する為・・・皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています・・・・

こちらも合わせてお願い致しますお願い・・・・・)







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「お疲れ!」


「お疲れっす!」


Y君は待ちかねた様な声で電話に出た。


「そろそろ・・・・・来てくれ・・・いや!いい。俺がそっち帰るわ。」


「マジっすか?どして?」


「うん・・・・まぁ色々あったかんな。訳は後で話すわ。」


「ふぅん・・・・了解っす!」


私は急遽進路を変更し、事務所へと急いだ。


事務所に戻ると・・・Y君は駐車場に待っていてくれた・・・。


「よぅ!」


「っす!」


「社長~・・・・何があったんすか?」


トラブル大好きなY君が悪戯な目で私を見る。


「あ~・・・調査バレちゃった。」


「マジっすか!!?」


Y君は一瞬驚いて私の顔を見た。


「あぁ・・・まぁバレたというよりは相当に警戒してたんかな・・・止まった先止まった先で周囲の車を確認しながら走ってたみたい。」


「・・・・・そんなヤツ本当にいるんすねぇ・・・・・」


「あぁ・・・・・でも○イレブンで猫(の鈴)設置したのは不幸中の幸いだったよ・・これで何とかいけるからね・・・。」


「ジャストタイミングだった訳っすねぇ・・・」


「あぁ・・・・かもな。」


「ところで社長・・・唇どうしたんすか?」


「あぁ!?・・これ・・」


・・・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・・・・・・・・


「マジっすか!!?」


「あぁ・・・。」


「うわ~・・・・俺もそこ居たかったっす!!」


「馬鹿野郎・・・なんも良いことねぇよ・・・ったく・・アブネェとこだったんだぞ!!」


「いやいや・・・・しかし社長も大人になったもんすねぇ・・・。」


Y君は何か言いたげな顔をした・・・。


「なんだよそりゃ・・・?」


「いやいや・・・・良くそんだけで我慢したなぁと思って・・・・」


「馬鹿野郎!仕事だぞ!!あたりめぇだよ・・・」


・・・・・お互いに・・・同級生である為に「過去」は知り過ぎている・・・。気心が知れているからと言っていい事ばかりではないのだ。


「・・・・・ったく。」


「いや~・・・俺最初見た時ね・・・」


「何?」


「てっきり社長浮気でもしてRさん(妻)からやられたんかと思ったっすよ!!」


「クッ・・・・・」


そんな馬鹿話を二人でしながら・・・・車内で対象者の行方を追った。


「なんだよ・・・○○町??」


尾行してきた方向とは・・・全く違う・・・。まさに「明後日」の方向である。


「っすねぇ・・・・」


とりあえず私とY君は・・・・対象者がいるであろう付近に向かう事にした。


時間は・・・・深夜11時を回っていた・・・。



【23:40】


目的地周辺である・・・。出来る事なら対象者とばったり出くわす事は避けたい。私とY君は慎重に付近を捜索した・・・。


「いねぇな・・・・。」


「っすねぇ・・・・。」


「Y君・・・・もう1回猫(の鈴)見てくれる?」


「了解っす・・・」


「あれ!?」


「何??」


「対象者○○町に移動してるっすよ!!」


「はぁ~・・・・・?」


またしても・・・・「明後日」方向である・・・。


そこまで警戒し、居住地に戻らない理由は何なのか・・・・私とY君は訳も分からぬまま・・車を走らせた・・・・。


(続く)