↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
(貧乏探偵を脱出する為・・・皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています
こちらも合わせてお願い致します・・・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お疲れ!」
「お疲れっす!」
Y君は待ちかねた様な声で電話に出た。
「そろそろ・・・・・来てくれ・・・いや!いい。俺がそっち帰るわ。」
「マジっすか?どして?」
「うん・・・・まぁ色々あったかんな。訳は後で話すわ。」
「ふぅん・・・・了解っす!」
私は急遽進路を変更し、事務所へと急いだ。
事務所に戻ると・・・Y君は駐車場に待っていてくれた・・・。
「よぅ!」
「っす!」
「社長~・・・・何があったんすか?」
トラブル大好きなY君が悪戯な目で私を見る。
「あ~・・・調査バレちゃった。」
「マジっすか!!?」
Y君は一瞬驚いて私の顔を見た。
「あぁ・・・まぁバレたというよりは相当に警戒してたんかな・・・止まった先止まった先で周囲の車を確認しながら走ってたみたい。」
「・・・・・そんなヤツ本当にいるんすねぇ・・・・・」
「あぁ・・・・・でも○イレブンで猫(の鈴)設置したのは不幸中の幸いだったよ・・これで何とかいけるからね・・・。」
「ジャストタイミングだった訳っすねぇ・・・」
「あぁ・・・・かもな。」
「ところで社長・・・唇どうしたんすか?」
「あぁ!?・・これ・・」
・・・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・・・・・・・・
「マジっすか!!?」
「あぁ・・・。」
「うわ~・・・・俺もそこ居たかったっす!!」
「馬鹿野郎・・・なんも良いことねぇよ・・・ったく・・アブネェとこだったんだぞ!!」
「いやいや・・・・しかし社長も大人になったもんすねぇ・・・。」
Y君は何か言いたげな顔をした・・・。
「なんだよそりゃ・・・?」
「いやいや・・・・良くそんだけで我慢したなぁと思って・・・・」
「馬鹿野郎!仕事だぞ!!あたりめぇだよ・・・」
・・・・・お互いに・・・同級生である為に「過去」は知り過ぎている・・・。気心が知れているからと言っていい事ばかりではないのだ。
「・・・・・ったく。」
「いや~・・・俺最初見た時ね・・・」
「何?」
「てっきり社長浮気でもしてRさん(妻)からやられたんかと思ったっすよ!!」
「クッ・・・・・」
そんな馬鹿話を二人でしながら・・・・車内で対象者の行方を追った。
「なんだよ・・・○○町??」
尾行してきた方向とは・・・全く違う・・・。まさに「明後日」の方向である。
「っすねぇ・・・・」
とりあえず私とY君は・・・・対象者がいるであろう付近に向かう事にした。
時間は・・・・深夜11時を回っていた・・・。
【23:40】
目的地周辺である・・・。出来る事なら対象者とばったり出くわす事は避けたい。私とY君は慎重に付近を捜索した・・・。
「いねぇな・・・・。」
「っすねぇ・・・・。」
「Y君・・・・もう1回猫(の鈴)見てくれる?」
「了解っす・・・」
「あれ!?」
「何??」
「対象者○○町に移動してるっすよ!!」
「はぁ~・・・・・?」
またしても・・・・「明後日」方向である・・・。
そこまで警戒し、居住地に戻らない理由は何なのか・・・・私とY君は訳も分からぬまま・・車を走らせた・・・・。
(続く)