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(貧乏探偵を脱出する為・・・皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています
こちらも合わせてお願い致します・・・・・)
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19:00 調査開始・・・・
とりあえず・・・・予想はしていたが・・・あまり「張り込む場所」が無い・・・。
仕方ナシに・・・私とY君は対象者勤務先の粗「対面」にあるドラッグストアの駐車場内に張り込んだ・・・。
方法論から言えば・・・・かなり不味い感じになるが・・・
「仕方無い」のである・・・なんじゃそりゃ?
対象者使用車輌・・「かなり古いニッサンセダン:黒」は目視出来る場所に駐車してあった・・。
Y君は・・・一応「裏口」等が存在しないか徒歩で見回りに出ていた・・・。
11月・・・・辺りは既に真っ暗である。
私は車内で一息つき、煙草に火をつけた・・・。
「ん?」
私はドラックストア駐車場の奥・・・・に目をやった。
若い男女が思いっきり揉めているではないか・・・・
最初・・・・ただの「痴話喧嘩」だと感じた私は・・・呆れてまた対象者車輌の方を向いた・・。
しかし・・・・他人の「揉め事」はやはり気になる・・・。
暫くしてもう一度目をやると・・・
「マジかい・・・・」
チンピラ風の若い男性が恐らくは彼女と思われる女性を殴っているではないか・・・
「何やってんだか・・・・」
本来、私は「張り込み中」なのでこの場を離れる訳にはいかない・・・。
しかし・・・・状況が状況である・・・。男性はエスカレートし・・・
女性を「ボッコボコ」にしているではないか・・・
一瞬、「警察に通報したろか」と考えたが・・・
警察を待っていてはラチがあかないと考えた・・・。
「ったく・・・・・しょ~がねえな・・・」
止めに入ろうと・・・車を降りた瞬間!!
「どりゃ~!!」 ←(だったと思います)
訳の分からない叫び声と共に・・・
黒い影が・・・若い男性に
「ドロップキック」をお見舞いしていた・・・
よく見ると・・・・Y君ではないか・・・
吹っ飛ばされた男は・・・立ち上がると威勢よくY君を怒鳴りつける!!
「なんじゃわりゃ!!」
すぐに立ち上がりY君の胸ぐらを両の手で掴んだ!!
「なんじゃわりゃちゃ~なんじゃわりゃ!!」
Y君は男性の胸ぐらを掴み返すと・・・そのまま後の塀に押し付け・・・持ち上げた!!
「ふぅ~・・・・・」貧血で倒れそうになる私・・・
Y君は・・・・・私と同級生で「変態」ではあるが・・・某有名なフルコンタクト空手の猛者でもある・・・。
昔は良く一緒に練習がてらトレーニングしていたが、一般のお兄さんが簡単に勝てる相手ではない。
一度友人の結婚式に二人で呼ばれた時などは・・・
周囲の空気も顧みず
見事「ハイキック」でバット2本をヘシ折ってしまった・・・。
喜ぶ私と友人達・・・・
大事な結婚式に・・・バットを真っ二つに割られて「ドン引き」な新郎新婦のご両親・・
とにかく「猛者」なのである・・・
そう・・・・・彼は・・・・友人達の間で・・通称「変態空手家」なのだ どりゃ~
とりあえず・・・・若い男性も「軽々と持ち上げられて」しまった事で・・・
「戦意喪失」した様子であった・・・・
今度は・・・Y君の「暴走」を止めるべく・・・その場に行こうかと思ったが・・・
彼も一応は心得ているだろうし・・・(いないと思うケド)
何よりも困った女性が助かったのであればそれでいい・・・今は現場に集中したい・・・。
いや・・・・「変態空手家」の仲間と思われたくないし・・・・
そう思っていると・・・
「ん!?」
変態空手家に気を取られている隙に・・・対象者車輌が動き出したではないか!!
「不味いな・・・・」
変態・・・しつこいので「Y君」を大声で呼び戻そうと思ったが・・・
如何せんここは対象者勤務先の対面・・・目立ちすぎる・・・
一瞬、Y君に目をやったが・・・
得意の「お説教」で男性をいぢめていて・・・・こちらも埒があかない・・・
「仕方ないか・・・」
私は覚悟を決めた!!
(続く)