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(貧乏探偵を脱出する為・・・皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています
こちらも合わせてお願い致します・・・・・)
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「私も・・・・踏ん切りをつけたいのです・・・。」
言葉にならなかった・・・。
幾度となく待ち続けたものの・・・・一向に立ち直る気配を見せない夫。
約20年に渡り・・・そんな夫でも支え続けたKさんの目は・・・涙に潤んでいた・・。
「踏ん切りをつけたいとは・・・・離婚と言う事ですね?」
私は・・・・もう一度確かめる様にKさんに聞いてみる。
「はい・・・・・でも・・・・・」
いまひとつハッキリしない・・・。
しかし・・・現時点では仕方の無い事なのかも知れない・・・。
20年という永きに渡り生活を営んで来たとはいえ、同居していた年数は余りにも短い。
一見、普通に考えれば「何で?」と不思議に思うかも知れない・・・。
しかし・・・・直に接してみて何となく分かる「何か」が・・・そこにはある。
人間心理とは不思議なもので・・・幸せは短ければ短い程・・・・時として強烈な「想い」として体に刻み込まれるのである。
Kさんはその余りにも短い夫との「幸せ」を断ち切れずにいるのだ・・・。
それは・・・・ともすると、彼女の「女」の部分であるかも知れない・・・。
しかし今、私と対峙している彼女は・・・間違い無く「女」としてではなく、「母親」としてひとつの決断を迫られている様に見えた・・・。
「・・・・・分かりました・・・どの様な展開になるかわかりませんが・・・やってみましょう・・。」
「どうか・・・・お願いします。」
私は直感的に「この調査は難しい」と感じていた・・。
夫は・・幾度と無くKさんに尾行された事によって、恐らく警戒しきっているであろう・・・。
しかし・・・Kさんのご予算は「一発勝負」なのである・・。
勿論・・・私達も調査の結果次第では「再チャレンジ」を試みない訳では無い・・・。
しかし・・・どっちに転んだとしても・・・一度相手に(夫)悟られれば2回目以降調査が更に困難を極める事は間違い無いのだ。
久しぶりの「一発勝負」に・・・・慣れている筈の私も身震いがした・・・。
「それでは・・・・・ご契約させて頂きます・・・。」
Kさんの・・・今後を左右する危険な調査が始まった!
(続く)
※ごめんなさい・・・・・今日はここまでっす!!