別れられない女(5) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

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現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

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(貧乏探偵を脱出する為・・・皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています・・・・

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「私も・・・・踏ん切りをつけたいのです・・・。」


言葉にならなかった・・・。


幾度となく待ち続けたものの・・・・一向に立ち直る気配を見せない夫。


約20年に渡り・・・そんな夫でも支え続けたKさんの目は・・・涙に潤んでいた・・。


「踏ん切りをつけたいとは・・・・離婚と言う事ですね?」


私は・・・・もう一度確かめる様にKさんに聞いてみる。


「はい・・・・・でも・・・・・」


いまひとつハッキリしない・・・。


しかし・・・現時点では仕方の無い事なのかも知れない・・・。


20年という永きに渡り生活を営んで来たとはいえ、同居していた年数は余りにも短い。


一見、普通に考えれば「何で?」と不思議に思うかも知れない・・・。


しかし・・・・直に接してみて何となく分かる「何か」が・・・そこにはある。


人間心理とは不思議なもので・・・幸せは短ければ短い程・・・・時として強烈な「想い」として体に刻み込まれるのである。


Kさんはその余りにも短い夫との「幸せ」を断ち切れずにいるのだ・・・。


それは・・・・ともすると、彼女の「女」の部分であるかも知れない・・・。


しかし今、私と対峙している彼女は・・・間違い無く「女」としてではなく、「母親」としてひとつの決断を迫られている様に見えた・・・。


「・・・・・分かりました・・・どの様な展開になるかわかりませんが・・・やってみましょう・・。」


「どうか・・・・お願いします。」


私は直感的に「この調査は難しい」と感じていた・・。


夫は・・幾度と無くKさんに尾行された事によって、恐らく警戒しきっているであろう・・・。


しかし・・・Kさんのご予算は「一発勝負」なのである・・。


勿論・・・私達も調査の結果次第では「再チャレンジ」を試みない訳では無い・・・。


しかし・・・どっちに転んだとしても・・・一度相手に(夫)悟られれば2回目以降調査が更に困難を極める事は間違い無いのだ。


久しぶりの「一発勝負」に・・・・慣れている筈の私も身震いがした・・・。


「それでは・・・・・ご契約させて頂きます・・・。」


Kさんの・・・今後を左右する危険な調査が始まった!


(続く)



※ごめんなさい・・・・・今日はここまでっす!!あ゛ぁ゛っ