人格破壊(16) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

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現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

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(20:15)



暗視カメラの準備に追われる私とY君。


「おい!バッテリー取って!!」


「っす!」


「社長、レンズどれ使います?」


「出来るだけ接近しよう・・コレ使って!」


一瞬の慌しさの後・・・


「OK?」


「っす!」


Y君が見張り役・・・集光率の良い双眼鏡を持って軽自動車の内外を見張る・・・。


私が撮影役・・・・機材を持って自動車に密かに近づく・・・・。


何れにせよ・・・・緊張する場面である事は間違いない。


自身達の車輌は・・・・最悪の事態に備え別の場所に移動して来た・・。


予期せぬ事態に備え、万が一の場合の打ち合わせを行なって・・・


私は軽自動車に近づいた・・・・。


一歩・・・・・二歩・・・・・


予めこの軽自動車が後部3面遮光フィルムで覆われている事は先のコンビニエンスストアで確認済である・・・。


私は息を殺して後から近づいた・・・・。


「んっ・・・?」


軽自動車が・・・女性の喘ぎ声と共に・・・思いっきり揺れている・・・・。


「やっぱりな・・・・・・」


私は暗視カメラと赤外線照射機で軽自動車全体を撮影し・・・同様に自動車のNOを撮影した。


更に一歩・・・また一歩・・・近づいて・・・・・ついに軽自動車の後から赤外線撮影を敢行した・・・・。


モニターでチェックすると・・・・


がっつり作業服姿の男性が・・・助手席にいる対象者(奥さん)の上に・・・・


お互い下半身丸見えの状態で乗っかり・・・腰を振っている・・・汗


「はぁ~・・・・・」


私も出来る事なら見たくは無かった・・・分かっていた事ではあるが・・・・。


必死に行為に励む二人は私の存在などに気付く由も無い・・・。


車外には対象者の喘ぎ声が空しく響き渡っている・・・・・。


何もこんな所で行為に及ばなくても・・・・・・武士もっと他に場所はあったであろうに・・・。


空しさは増すばかりである・・・。


ほんの4~5分も撮影したであろうか・・・・。


当然、私の手も疲れてくるし・・・何より中年同士がよりによって「学生達の神聖なるグラウンド」で・・・獣の様に求め合う姿を見続けるのは・・・・


「趣味」じゃない・・・・トボトボ


私はメールでY君に「撤退」のサインを出し・・・充分証拠撮影が出来た事が確認出来た時点で車に戻った・・・・。


ご依頼者やその子供達の事を考えると・・・・・


よっぽど帰り際に・・・この軽自動車を・・・・「おりゃ~~~!!!」って大声上げて揺らしてやろうかと・・・思う位であったが・・・


「仕事の域」を越えてしまうので・・・諦めた・・・。


車に戻ると・・・・Y君が先に待っていた。


「どうっすか?」


「あぁ・・・・嫌と言うほどガッツリ証拠撮り出来たよ・・・。」


「見ていいっすか?」


「・・・・どうぞ・・」


「はぁ~・・・・こんな小さな車の中で・・・・良くやるっすねぇ・・・」


「あぁ・・・・」


でも・・・・・じゃあ・・・・男が「二人」って事ですか・・・・?


「みたいだな。」


私は吐き捨てる様に呟いた・・・・。


「写真」の男はこの男性だろうか・・・・・この後も確認しなければならない・・・。


時計の針は21:00を回ろうとしていた・・・・対象者達はまだ帰ろうとはしない・・・・。



(今日は仕事につきごめんなさい!!続く!イノキ