人格破壊(14) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

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現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

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翌日17::00丁度・・・私とY君は再び対象者の勤務先付近にいた・・・。


「Y君!」


「っすか?」


「今日はうんこ大丈夫?」


「・・・ったく・・もう・・・そんなに毎日うんこばかりしないっすよ・・・」


「ふふ・・」


今日はフル装備である。対象者がどんな動きをしようともどんな場所で××しようとも・・・一応逃さないダケの準備はしている・・。


昨日の借りを返さんばかりに私もY君も「気合い」が入る・・・。


兎に角・・・・・対象者が出てくるのを待つしかなかった・・・。


(17:35)


対象者が工場より出てくる・・・・今日は一人である・・。


「くそっ!・・・今日は真っ直ぐ帰るんかぃ!!」


「みたいっすね・・・」


私はやり場のない怒りを言葉で表した・・・・本当は真っ直ぐ帰ってくれるに越した事はないのだが・・・。


「Y君!」


「っす!」


Y君は打ち合わせ通り徒歩で対象者を追い掛ける・・・・


携帯が鳴る・・・。


Y君が堰を切った様に慌ててしゃべり出した・・・。


「社長!!帰宅じゃないっす!!明らかにあれは待ち合わせっすよ!!」


「はぁ??」


私は事態が良く飲み込めなかった・・・・。昨日の男の車は・・・まだ目の前にある。


「Y君は今どこにいるんだ?」


「そこから国道へ出て・・すぐ右に曲がったトコにパチンコGがあるっしょ!そこの駐車場っす!」


「対象者は駐車場のどの辺にいる?」


「国道沿い南側入口付近っす!裏から回って下さい!!」


「了解!」


私はすぐに現地へ向かった・・・。


対象者を遠目に見る格好で・・・私は駐車場の敷地内に入る・・・確かに対象者は誰かと待ち合わせている様子である・・。


逆に私はY君に連絡を入れる。


「Y君」


「はい?」


「もしも・・・誰かの車に対象者が乗り込んだら・・最悪Noダケでも読んでくれよ。」


「勿論!ハンディカムで撮影も出来ます。」


「さすがに準備がいいね・・・ヨロシク。」


私は・・・・そっと神経を集中させつつ・・・・思いを巡らせる。


なぜ??昨夜の男と一緒でない?今日は友人?いや?じゃぁ誰??・・・・


勿論、昨夜の男の可能性も否定は出来ない・・・。


そんな事を考えながら・・・私は対象者から視線を外せない。


Y君は・・・さり気なく駐車場に駐車してある車の陰から対象者を見ている・・。



(17:50)


2人:「来た!!」・・・・と思ったに違いない。


シルバーの軽自動車に対象者は待ちわびた様に乗り込む。Y君は車の陰からその様子を撮影している・・。


私はさり気なく車を対象車輌(シルバー軽自動車)方向に進行させる。


国道沿い・・・時間的に交通量は多い。すぐに車道に入れなければ即座に見失う・・。


丁度良いタイミングで対象者を乗せた対象車輌が出ようとしたところですぐ先の信号が「赤」に変わった・・・。


私はY君を乗せると対象車輌のすぐ後につく・・・。


「どう?絵?(映像)」


「バッチリっすよ」


「よっしゃ・・・。」


やがて信号が「青」に変わり対象車輌が発進する・・・。そのすぐ後ろを私達も続く・・・。


「ありゃ男だな・・・」


「っす!結構年配の男に見えたっすよ。」


「年配って?幾つくらい?」


「そうっすねぇ・・・・50代後半~60代前半って所っすかねぇ・・・」


「???お父さん??」


昨日の男とのギャップの激しさに・・・・未だ事態が良く掴めない・・・。


「あれ(軽自動車の男性)誰よ??」


「多分あれも男っす!」


「なぜそう言い切れる?」


「だって・・・・対象者車に乗る時に軽く会釈してたっすよ・・」


「なるほど・・・」


「今、流行の出会い系じゃあ・・ないっすかね??」


「・・・・・・・・・・・」


当時、「出会い系」という言葉を頻繁に耳にする様になり・・・それと同時に様々な「出会い系」がらみの事件も目立ち始めた時期であった・・・。


これからどの様な展開になるのか・・・全く分からないまま・・尾行を続行する。


すると対象者らは・・・国道沿いのコンビニエンスストアに立ち寄る・・・


私は少し通り過ぎて・・・対象者らから見えなくなった所に車を止めY君を走らせる・・。


暫くするとY君が戻ってきた・・。


「もうすぐここを通るっすよ!」


国道は片道2車線のバイパスになっており、対象者らは必ず私達の目の前を通る事になるのである・・・。


対象車輌に男と対象者が乗車し・・通過した事を確認し、再び尾行に入る・・。


「対象者は・・・車から全く降りなかったっすよ。」


「じゃあ・・男はナニを買ったの?」


「多分・・・弁当だけっす。」


「2人分?」


「いや・・多分1人分・・・」


「・・・・・・・・」


事態は良く飲み込めない・・・。


二人の乗車した車は・・・・何処へ行くのか予想もつかないまま・・・・国道をひた走った・・。


(続く)