人格破壊(10) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 熊本情報へ にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログへ にほんブログ村 恋愛ブログへ

(こちらもどうぞ・・・・宜しくお願い致します)お願い


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



兎に角・・・・・・何だかスッキリしないまま・・・・・T氏の奥様の調査は開始となった・・・。


私だけなのかも知れないが・・・・ご依頼者(契約完了の時点で私の中ではお客様→ご依頼者になる)とコミュニケーションの取れない案件は釈然としない・・・。


以前も一度ご依頼者が私に内緒で対象者(夫)に情報漏洩した事例があった・・・。


勿論・・・夫婦喧嘩の末の出来事だから仕方無いと言えばソレまでなのだが・・・・


対象者は自らが「尾行」されている事を知って行動している訳だから・・・・当然結果は出ないし、その後当時新人だったM君が対象者に捕まってしまうという悲惨な結末になったのである。


結局・・・私が現地に行ってキチンと「話をつけた」から何ら問題にはならなかったが・・・


私達は立場上「一度上げたハシゴを降ろされる」とどうしようも無くなってしまう・・・汗


そんな「鈍い」不安を抱えながら・・・・私は対象者の勤務する「M電子」に到着した。


対象者(奥様)は普段バスで勤務地に通勤を行なっているとの事。勿論、運転免許は取得しているらしいのだが・・・そんなに遠方の職場で無い為にバス通勤を行なっているらしい・・・。


今回は・・・・車輌による尾行及び徒歩での尾行を想定し、調査部長であるY君と2人で調査を実施する・・・。




(17:00) 


勤務先に隣接する月極駐車場が幸い確保出来た為、出入口の見える場所で張り込みを開始する。 


「社長・・・」


「ナニ?」


うんこ行ってきていいすか?」


「はぁ??・・・・知るか!!早く行ってこいっっ!!」


Y君はあまり胃腸が強いほうではない。こんなアクシデントは日常茶飯事である・・・。


私は一人車内で煙草を吸う・・・・


予備調査の結果、おおよそ対象者が退勤するのは17:30分頃である・・・まぁ・・・しゃ~ないか・・・・。



(17:15)


うんこを終えたY君が帰ってくる・・・」


Y君:「ちょうどコンビ二があったんで・・・・缶コーヒー買ってきたっすよ」


嬉しいのだが・・・思わず聞いてみる・・・


「・・・・・ちゃんと手ぇ・・・洗った?」


Y君:「勿論っすよ♪」


そう言うY君の手は・・・缶コーヒーの飲み口付近をしっかと握っていた・・・しかも・・・悪意のある笑顔で・・・汗



(17:30)


終了時間か・・・・工場の出入口から数名の男女が談笑しながら・・・出てくる。対象者の姿は無い・・・。


「いねぇなぁ・・・・」


Y君:「そうっすね・・・・」



(17:45)


いよいよ本格的に工場から人間が溢れ出して来る・・・・小さな工場の割りに人が多い・・・。


「おいY君・・・見落とすなよ・・・」


Y君:「分かってますよ・・・」


「しかし・・・・なんだな・・若い人も多いなぁ・・・」


Y君:「あ♪あの子可愛いはぁと


「おめぇ!!ふざけてんじゃねぇよ!!!怒・・・・・・どれ・・・・じゅる・・



(18:00)


工場の人影も随分と少なくなる・・・・それでも対象者は出てこない・・・・サーーッッ・・・


「おいおい・・・・・まさか見落としたんじゃないだろうな・・・」


Y君:「さぁ・・・」 ←(人事)


「おめぇが女ばっかみてっからだろ!」


Y君:「それは社長も同罪っすよ!!」


2人:「・・・・・・・・」


すると30代半ば位の男性が・・・・工場内から出てくる。


「誰だろ?」


Y君:「さぁ・・・」


するとその後から対象者が出てきた・・・・。


「出た!来たぞ!!」


Y君:「っすね!」


「まさか・・・あれ(男)?」


Y君:「まさか・・・・あの男はまだ若いっすよ。」


しかし・・・・私達の予想とは裏腹に対象者は何事も無かった様に男性の車輌へ堂々と乗り込んだ・・・・。


「はぁ?・・・そんなんアリかい?」


Y君「・・・・」


とりあえず・・・・訳も分からぬまま・・・尾行を開始した!!


(続く)