OTPLUS*a |作業療法士・アロマセラピストのブログ| -35ページ目
季節外れの暖かい1日でしたね。
梅の花が咲いて
日がのびてきて…
春の訪れを感じます。
一方では花粉症など
心身の不調を感じることも多くて
「ゆらぎの時期」でもありますね。
「芽吹き時」といって
さまざまな病気が発症しやすい
時期とも言われるようです。
脳卒中とか、あとは虫歯など…。
病院に勤務していますと
今日の陽気のように
急に気温や湿度が高くなると
交通事故が多いという話も
よく耳にします。
実は…とにかく苦手です。
季節の変わり目も
気温や湿度の急変も。
血管が拡張して
ズキズキ拍動するような頭痛と
体温調節がうまくできてない
ような感じの寒気。
そしてこの時期は特に
鼻水やくしゃみとともに
喘息のような咳が多くなります。
このような症状は
ないに越したことはないけれど
これも「自分の一部」です。
どんな時に、どんな症状が出る?
どう対処すれば緩和される?
「自分の身体の特徴を知ること」
健康管理の第一歩ですね。
今晩はこの精油たちを選びました。
ユーカリグロブルス
サイプレス
ゼラニウム
香りを深く吸い込みながら
鎖骨周囲から胸郭を中心に
セルフトリートメントします。
鎖骨の下の鎖骨下筋や
肋骨の間にある肋間筋を緩めて
あげるような気持ちで。
自律神経やホルモンバランスを整え
鼻の症状と咳を楽にするブレンド
といったところでしょうか。
大きな話題になった
「認知症アロマ」について
作業療法士的に再考したいと思います。
「認知症アロマ」の考え方や方法に
ついてはこちらの記事で触れています。
認知症とアロマセラピー ♯0
あたかも香りを嗅ぐ「だけ」で
認知症の記憶障害が改善するかのように
情報が広まってしまった感はあります。
「本当に効果あるの?」
この質問は私も
実に数多くいただきました。
( )内は私の言葉です。
ー「うちの施設でも導入しているのですが」
(具体的にどのようにしているのか)
ー「ディフューザーでレモングラスの
香りを嗅いでいただいています」
(レモングラスは好き嫌いが分かれる
香りですが入所者さんの反応は?)
ー「それが全然反応がなくて」
「ほんとに効くのかな、って」
入所者さんが集まる場所に
ディフューザーで
香りを拡散させています
ということのようです。
このやり取りを読んで
いろいろつっこみたくなった方も
多いのではないでしょうか。
ここで少し「認知症」について
整理してみたいと思います。
認知症といえはどんなイメージですか?
●記憶障害(もの忘れ)
●見当識障害(日付や場所がわからない)
●徘徊や暴力などの問題行動
などでしょうか。
確かにこれらは中核的な症状です。
社会生活を送る上で、あるいは
「その人らしさ」を保つ
という部分においては
「物事への興味や関心の幅が狭い」
ということが大きな障壁となっている
ことが多いのではないかと
日々、認知症の方を見ていて感じます。
さて、冒頭の
高齢者施設のスタッフの話に戻ります。
「(香りに対して)全然反応がない」と
話していましたね。
私が経験した中でも
ディフューザーで香りを拡散しただけでは
香りがしていることに
気がつかない方が多くいました。
嗅覚自体が鈍いのでしょうか?
それも否定はできませんが
おそらく「注意が向かない」「関心がない」
といった状態であるのだろうと思われます。
私たちも例えば極度に緊張していたり
別のことに集中していたりすると
その場所で「香り」がしていても
注意が向かないこともあるかと思います。
だからといって
鼻が悪いわけではないですよね。
認知症の方は特に
物事への興味、関心の幅が
非常に狭くなることがよくあります。
さらに、注意力や意欲が
低下していることもあります。
耳が遠いわけでもないのに
声かけをしても返事がなかったり
表情変化などの反応がうすい
テレビや映画を見ても
目が見えないわけでもないのに
興味を示したり、笑うなどの反応がうすい
それと同じようなことが
嗅覚でも起きているのでしょう。
鼻は香り刺激をキャッチしても
頭はそれを意識できていない状態
かのTV番組で放映された
「認知症アロマ」の症例は
「午前中はレモンとローズマリーの香り」と
意識した状態で香りを嗅ぎ
しかも家事をするなど
盛んに「活動」していました。
運動、記憶、言語…
脳の広範な部位が働いている
ということになります。
高齢者施設の入所者さんに
香りを嗅いでもらうこととの
最大の違いはここにあります。
●(何の香りかにかかわらず)
香りをきちんと「意識」できているか
●その上で、広範な脳の部位が働く
ような「活動」を伴っているか
何の精油を使うか
どういった精油の成分が効くのか
ということももちろん大切ですが
香りの「使い方」すなわち
どのようにして
香りに意識を向けさせるか
どんな「活動」と組み合わせるか
ということが実は重要なこと
だろうと考えています。
「今日はオレンジの香りですね」
「みかんと言えば冬の果物だから
今の季節は冬ですね」
といったコミュニケーションによって
香りを「意識」に立ち上らせること
さらに他者との会話や
手と手を触れ合うといった
タッチコミュニケーションや
軽い運動なども
香り刺激+αの大切な要素。
そこではじめて
気分を明るくしたり
リラックスさせるなどの
精油の作用との相乗効果で
「脳機能の活性化」が
期待できるのだと思われます。
実はこの考え方は
「デュアルタスク」といって
認知症だけでなく
脳卒中後のリハビリテーションにも
応用されている考え方でもあります。
こちらについては
次回書いてみたいと思います。
アロマセラピーといえば
「精油」は欠かせませんよね。
精油について以前に書いた記事です。
私の精油の選び方 2 ~はじめての精油~
自分の経験談を語りましょう
という内容でした。
この個人的な「語り」のことを
ナラティブといいます。
当然、語り手の見解や
主観が入ったものです。
「闘病記」はまさに
ナラティブの代表といえます。
一方、エビデンスとは
「科学的根拠」です。
こちらはかなり一般的な用語に
なっていると思います。
医療の現場では
画像診断や検査データといった
エビデンスを重視するあまり
患者さんにとっては
「(医師が)話を聞いてくれない」
「信頼関係が作れない」
すなわち、治療への満足度が低いという
風潮も生まれてしまいました。
そこで重要視されはじめたのが
ナラティブです。
患者さんのナラティブを介した
治療者とのコミュニケーションが
信頼関係の構築と、治療効果を高める
ためには必要だと言われはじめました。
例えば、肩こりがひどくて
病院を受診した
患者さんがいるとします。
画像上では骨折もないし
首の病気もありませんから
問題ありませんよ、と言う医師と
最近、職場環境が変わり
ストレスが溜まっている
と訴えたい患者さん。
これでは問題解決の糸口も見つからず
患者さんの満足度も低いものです。
個人の闘病記ブログが
高いアクセス数を誇っているのも
治療者とのコミュニケーションでは
得られにくい情報や
「共感性」を求めているから
なのかもしれません。
どうでしょうか。
精油の成分と効能のエビデンスが
次々と証明されています。
医療や介護領域での導入も進み
エビデンスや成果責任を
問われる場面も増えてゆくでしょう。
クライアントの訴え、症状に応じて
的確に精油を選び取る知識は
アロマセラピストにとっては
もちろん必須なものです。
一方では、訴えや症状の裏にある
医療、薬ではカバーしきれない
満たされない思い
さまざまな感情は
科学的に説明不可能なもの。
むしろこちらに
アプローチできるのが
アロマセラピーの醍醐味です。
また、例えばフランキンセンスのような
精油の持つストーリーだったり
原料植物そのものの美しさも
精油の選択には欠かせない要素です。
しかも、精油のブレンドには
アート性も必要ですよね。
科学的に説明不可能なもの
こそがアロマセラピーの魅力
でもあるのかもしれません。
精油や香りのナラティブを介した
コミュニケーション。
「私もそう思う」
「私だけじゃないんだ」
という共感性は
安心感や信頼感をもたらします。
そこからさらに
コミュニケーションが
深まっていくことも。
みなさんにはどんな
精油や香りのナラティブストーリーが
ありますか?
突然の家族の入院。
心ここにあらずな
日々を過ごしています。
強い不安や心配ごとがある時
アロマセラピストの私でも
この数日間は正直いって
精油に手が伸びませんでした。
ビンのふたを開けることさえも
面倒だと感じられました。
くたくたに疲れている
はずなのに眠りは浅くて
いつもだったら
芳香浴して頭を空っぽにして
ゆっくり眠ろう、と思うのですが…。
こういう時は
不思議と身体の不調は
感じないものですね。
ふと触れてみれば
肩はガチガチにこっているし
足はむくんでいます。
圧倒的に他に
気がかりな事があると
自分の身体には意識が向かない
のだろうと思います。
自分のココロとカラダの状態に
意識を向ける隙がない時
自分から精油のビンに手を伸ばす
ことすら忘れてしまっている時
すっと「香りを差し出してくれる」
誰かがいる、ということも
大切なんだな、と実感しました。
また、誰かが今日の私と同じ
状態だった時に
すっと差し出してあげられる
「もの」を持っているってことにも
改めて気がついたのです。
精油の力と
アロマセラピストの役割
今夜はつとめて「意識的に」
精油のお世話になろうと
思っています。
いつもはあまり選択しない
精油が頭に浮かんできました。
カモミールローマン
クラリセージ
そしてもう1つ
オレンジスイートを加えて。
セルフトリートメントは
「この部位を、この筋肉を緩めよう」
などは考えずにただ、ゆっくりした動きで。
自分の手の温度を感じながら。
それにしても、カモミール。
見ているだけでも
ほっとするような花です。
滲出油(インフューズドオイル)とは
ハーブを植物オイルに漬け込み
脂容性の成分をオイルに抽出させたもの。
実は、自分で簡単に作れます。
私はラベンダーとカレンデュラを
よく作っていますが
カモミールジャーマンやローズマリー
ローズなどもよさそうですね。
ジャム瓶など密閉容器に
ハーブを入れて
ひたひたに浸かるまで
マカデミアナッツオイルを注ぎます。
たまに中身を混ぜながら
2週間~1ヶ月で出来上がり。
オイルは酸化しにくいものを。
オリーブオイルやホホバオイル
でもよいと思います。
使う時はペーパーで濾します。
ラベンダーの方はそのままで
セルフのハンドトリートメントに
よく使っています。
精油のラベンダーよりも
ほんのりとした香りです。
花というよりは草っぽいですが
素朴な感じでとても好きです。
精油を加えなくても
ほのかな香りがするので
お年寄りや子どものトリートメントにも
使いやすいと思っています。
もともとは食用ハーブが原料だから
万が一、口に入ってしまっても
精油入りのオイルより安心です。
香りも強くないので
病院や施設内など
場所を選ばないと思います。
もちろん精油を加えても
大丈夫ですよ。
カレンデュラオイルは
スキンケア効果が高いので
トリートメントだけでなく
ハンドクリームなど
クラフトによく使います。
肌が乾燥しやすい冬場は
とくにおすすめです。
カレンデュラの花には
香りがないと思いますが
オイルになると
乾燥した草のようでもあり
甘すっぱいような
独特の香りがつきます。
花びらの黄色もオイルに移り
見た目にも美しいですよ。
もちろん製品化されたものも
たくさんありますが
お値段が高めだったりします。
邪魔にならない程度の香りなので
カレンデュラオイルには
精油をプラスすることが多いです。

