OTPLUS*a |作業療法士・アロマセラピストのブログ| -27ページ目
最近、TVで
『タクティールケア』について
放送されたそうですね。
(詳しい内容はこちらをクリック)
『タクティールケア』とは
手や背中を軽くなでる
軽く優しい圧を持続的にかけるなど
皮膚と皮膚が直接触れ合うこと
あるいはその密着感により
『オキシトシン』という
ホルモンが分泌され
不安の軽減や情緒の安定
ストレス解消、痛みの緩和など
さまざまな効果が期待できる
というものです。
不安や不穏(易怒的、暴力など)は
認知症の「周辺症状」といわれる
症状のひとつであることから
認知症の症状改善にも効果が
期待できるといわれています。
アロマセラピーで行う
ハンドトリートメントも
タクティールケアの要素を
持ちあわせているものです。
手のリハビリテーションを行う
作業療法士も
(ハンドセラピストといいます)
ハンドトリートメントと
同じような密着感で患者さんと
向き合い、手と手を触れ合いながら
治療を進めていきます。
さて、このように書くと
『タクティールケア』って
特別なテクニックを伴う
ケアのように思えますよね。
例えば、初対面の認知症のお年寄りに
ハンドトリートメントをするとします。
「はい、トリートメント始めます」と
いきなり手と手を触れ合うのは
とても緊張しませんか?
いささかハードルが高くないでしょうか?
相手がお年寄りでなかったとしても
なんとなく気がひけますよね?
もしかしたら、相手の方に
うまく理解してもらえなかったり
拒否されてしまった経験がある方も
おられるかもしれませんね。
例えば
受け手も施術する側もお互いに
緊張しすぎていたり
何をされるのか理解できていなかったり
セラピストの手が冷たかった、とか
トリートメントの手順に自信がなかったり
…
これではリラクゼーションも
『オキシトシン』の分泌を促すことも
不充分なものに終わりかねません。
ハンドセラピストとしても
痛みがあったり
思うように動かない手を
セラピストに委ねてもらうには
治療テクニックや経験だけでは
到底、太刀打ちできません。
初回のセラピーでは
患手に敢えて触れないこともあります。
リハビリやハンドトリートメントなどの
セラピーやタッチケアを
より効果的なものにするためには
それらを行う「以前の部分」が
大切なんじゃないかな、と思っています。
『タクティールケア』の本来の意味は
むしろこちらにあるといえるでしょう。
本能的に感じる安心感や信頼感
受け入れ、尊重するという態度
生理的な不快感を与えないこと…
これらは『触れる以前に』あらかた
決まってしまうものかもしれません。
実は、私自身がお年寄りや認知症の方の
リハビリを行う際は
相手の方へのタッチや手を触れることが
かなり多いと感じています。
日頃、タクティールやオキシトシンに
ついてはさすがに考えていませんし
タッチも含めて、無意識的にしている
というか身体が自然に動く部分も
もちろんあるのですが
『触れ方』や『触れるまで』には
意識的にやっていることが
いくつかあります。
それはどんなことなのか
感覚的なもので
言葉で表現しにくいものもありますが
次回、書いてみたいと思います。
…ちなみにペットを撫でたり、抱きしめたり
親しい人との会話、電話でのやり取りなど
直接的な触れ合いがなくても
『オキシトシン』は分泌されることが
科学的に証明されているそう。
「触れあい」
肌と肌の直接的な接触だけでなく
もっと広い意味でとらえていいようですよ。
前回の記事
肩こり解消のためのセルフケア #1
からの続きになります。
たくさんの方にお読みいただき
ありがとうございます。
それだけ肩こりに悩んでおられる方が
多いということなのかなと思います。
頑固な肩こりの原因のひとつである
「巻き肩」
主に大胸筋と小胸筋がガチガチに
なることによって生じます。
これらの筋群をゆるめてあげると
肩こりが楽になるだけでなく
猫背になるのを防ぎ
美しい姿勢を保つことにもつながります。
五十肩で髪をとかしたり、洗ったり
上衣を着るのが辛い!という症状も
改善される場合があります。
実際にリハビリテーションの臨床でも
治療の一環として、セルフエクササイズ
として使われている方法を紹介します。
☆大胸筋と小胸筋について
腋の下(腋窩=えきか)のくぼみに
親指以外の4指を入れます。
くぼみの前側(胸側)の壁を親指で
押さえると大胸筋に触れることができます。
小胸筋は大胸筋の奥深くにあり
体表からは触れにくい筋肉です。
これらの筋群は腕を内側に寄せる
(「前ならえ」のような動き)
あるいは腕(厳密には肩関節)を
内側へ捻るはたらきをしています。
ちなみに、胸筋群と肩こり・巻き肩
との関係は前回の記事で触れています。
☆胸筋群のセルフストレッチング
はじめる前に、注意点があります。
○肩関節に強い痛みがある場合は行わない
○五十肩などの診断を受けているもしくは
治療中の方は、医師等に相談してから行う
(1)胸はりエクササイズ
①両手を後ろで組みます
②そのまま左右の肩甲骨を寄せるように
胸をはります
③前かがみになったり、肩をすくめない
ようにして行いましょう
*両手を頭の後ろで組み、肘をはるように
左右の肩甲骨を寄せる運動でもOK
*作業の合間など、こまめに行うことが
大切です!
(2)タオルロールを使ったストレッチング
①大きめのバスタオルを巻いて
タオルロールを作ります
②フローリングなど硬い床の上に
仰向けに寝ます
③タオルロールを肩甲骨の下端(下角)
の位置で身体の下に入れます
④ 両手をバンザイするか
「大の字」になるように、横に広げます
その際、手のひらは上に向けます
⑤3~5分間ストレッチしましょう
深くゆったりした呼吸で、リラックスする
ことが大切です
*腰が痛い、辛い場合は両膝を立てて
行いましょう!
********************
こちらも併せてお読みください ↓↓
☆肩こり解消のためのセルフケア #1
☆肩こりタイプ別 精油の選び方&
アロマ活用法 #1 #2
********************
「作る楽しみ、想像する悦び」
アロマセラピーが好きな理由
について考えることがあります。
トリートメントやクラフト用の
小さなビーカー…
こういう「モノ」たちに
たまらなく愛着がわいてくるのです。
眺めているだけでも
副交感神経が優位になる感じ!
「そう言えば、子供の頃から
きれいな色の小さなビンとか
お菓子の小箱やカンを集めるのが
うんと好きだったものね」
母がおおいにうなずきながら
精油のビンを眺めていました。
そんな話をしていて
ひらめいたものがこちらです。
早速、作ってしまいました。
麻ひもとリボンを編み込んだループに
精油ビンをぶら下げただけ。
本物の花も生けられますし
精油をたらして
アロマディフューザーとしても
使うのもよさそうです。
精油ビンを店頭で引き取り
リサイクルしているメーカーもありますが
手元に残して色々楽しむのも
いいものですね。
頑固な肩こりに悩んでおられる皆さま
この姿勢、できますか?
いかにも気持ちよさそうですね。
☆腕が完全に上がらない
(肘が曲がってしまう)
☆背中が浮き上がってしまう
☆肩関節が痛くなる
だから無理~!という方は
こういう姿勢の方が多いと思います。
「巻き肩」という呼び方があるそうです。
リハビリテーションの臨床では
「巻き肩」という言葉はあまり使わず
肩関節の内転内旋位と
肩甲骨の外転および前傾位
もしくは、上腕骨頭の前方突出と
解剖学的に表現します。
簡単に言うと
「肩が前に出っ張り
かつ内側にねじれている」
いわゆる「猫背」の典型的な
姿勢の一部分でもあり
頑固な肩こりだけでなく
五十肩や腱板損傷などの
肩関節疾患の原因にもなります。
実際に肩のリハビリの現場では
五十肩や腱板損傷の患者さんで
「巻き肩」の方、本当に多いです。
オイルトリートメントを行う
アロマセラピストの皆さまも
肩こりを訴える方で「巻き肩」の
ケースを見かけるのではないでしょうか。
さて、今回のテーマ。
「肩こり解消のための巻き肩ケア」
前・後編に分けて解説していきます。
☆なぜ「巻き肩」になるの?
「大胸筋」「小胸筋」との関係
☆五十肩の原因になるって本当?
☆「巻き肩」改善のセルフエクササイズ
○日々のセルフケアに
○セラピーの現場にて
○肩関節の疾患予防のために
大いに役立つ内容だと思います。
☆なぜ「巻き肩」になるの?
「大胸筋」「小胸筋」との関係
巻き肩の代表的な原因はこの作業姿勢。
パソコン作業や書字、洗い物をしている
時の姿勢をイメージしてください。
頚は下を向いていて、腕は身体の
前方に伸び、手掌は下を向いています。
この腕~手のポジションを作っている
主な筋肉が「大胸筋」「小胸筋」です。
胸筋群が頑張りすぎてしまうと
肩は前内方にどんどん捻れ、それに伴って
肩甲骨が外へ開き、上方へ偏位します。
それが巻き肩の正体です。
肩甲骨が上にあがっているということは
いつも肩をすくめているようなもの。
肩がこるのはそのためです。
☆五十肩の原因になるって本当?
肩の動きは、肩関節と肩甲骨の
絶妙な共同運動で成り立っています。
巻き肩によって肩関節と肩甲骨の
位置関係が崩れてしまうと
肩関節を動かす際の
本来の軌道を描くことができなく
なってしまいます。
肩関節の構造的に無理な動きが
加わり続けることが、関節の炎症や
痛みの原因のひとつとされています。
巻き肩は五十肩予備軍といっても
過言ではありません。
☆簡単セルフチェック法
(1)横向き姿勢から
上のいかにも辛そうな白黒の女性は
巻き肩の人の典型です。
この写真のように横向きに立ち
比較してみましょう。
*顎の位置が前方へ突出している
*肩が前に出っ張っている
*肩が内側へ捻れている
*肩甲骨の高さで背中が縦横方向に
丸まっている
(2)壁や床を使う
*壁にペタッと寄りかかる
*硬い床の上に仰向けになる
肩先(肩峰)と壁や床の距離をチェック。
もしくは肩先を壁や床にしっかり
くっつけようとしても着かない
もしくは着けるのが辛い、という方は
巻き肩の可能性大です。
セラピーやエクササイズの前後で
比較するのもいい方法です。
☆「巻き肩」改善のセルフエクササイズ
こちらは次回に続きます。
この週末は「手作業」をいっぱいしました。
何かに没頭する時間って
楽しくて、ストレス解消になりますね。
作業をすることによる
心身に与えるいろいろな作用
まさに「作業療法」だなと思います。
まずはこちら。
ここ数年のひそかな趣味です。
リネン素材が好きが高じて
自分で服を作るようになりました。
今回はフラックス色のキュロット。
余り布も大活躍です。
いろんな形のバッグをよく作ります。
ストライプの方は実はリバーシブル。
裏はネイビーのTシャツの
身ごろのロゴ部分をうまく使っています。
フラックス色の方は
半月型の形と濃紺の切り替えも
私がデザインしたものです。
こんな形がいいなあ、とか
既製のバッグを参考に
「持ち手がもう少し短かったらいいなあ」
などなど考える時間も楽しいもの。
続いてこちら。
ストール掛けを作りました。
この木枠はもともと、実は
3枚合わせで、障子が張ってありました。
パーテーションに使われていたもの。
1枚ずつバラバラにして
木枠の上下と、格子の一部を切って
立て掛けられるようにしました。
さてさて、今回のテーマに入ります。
突然ですが、なぜ老人保健施設とか
デイサービスなどのお年寄りがよく
貼り絵とかぬり絵、書道などの
「手作業」をしていると思いますか?
「作業療法」の原点がここにあります。
ただ「楽しそう」とか「やってくれそう」
「受けがいい」という理由だけでない
(もちろん、これらも大切な要素ですが)
「治療的な意義」を考えた上で
対象者に作業を提供することは
作業療法のひとつの側面です。
*性別、年齢、生活背景
*手先の動きなど必要な身体機能は?
*手順の組み立てはできる?
*刃物など危険物の扱いは大丈夫?
*1回で完結する作業と、数日かけて
完成させる作業との違いは?
⇨認知症の場合は記憶できない
*作品を誰かにあげたり、見せたり
食べてもらうことの意味は?
⇨ひとの役に立つ、役割を持つという
体験が生きがいや自信につながる
*編み物、アクセサリーなど
自分の身につけるものを作ることの意味は?
⇨自己愛を満たすことは、不安をやわらげ
自信を取り戻させるといわれる
*何かを切ったり、割ったり、たたいたり
する作業の効果とは?
⇨破壊的な作業はストレスを解消する
*絵画と模写、ぬり絵の違いとは?
⇨見本がある、決まった図柄で色だけを
選ぶ、など枠組みがある方が、高齢者や
幅広い対象者に取り入れやすい
…というようなことを分析していきます。
アロマクラフトはどうでしょう?
・香りを介したコミュニケーション
・季節感を取り入れやすい
・複雑すぎない手順、工程
・対象者に合わせて難易度を調節しやすい
・1回完結の作業
・ひとにプレゼントする体験
・自分の身につけるものを作る
高齢者や精神科の領域で
アクティビティとして提供されていますが
その効果や意義は
広く一般の方にとっても同じこと。
とても使いやすくて、かつ
心身に与える影響も多い作業活動だと
作業療法的にも言えると思うのです。

