一周回って純正に戻した話 | おとやんのブログ

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バイクの楽しさとは、重力と遠心力の狭間に身をあずける心地よさと見付けたり。

 最近、GSX-S750のブレーキ・クラッチレバーについて社外品より純正のほうが操作性がいいよ、といった話をほぼ同じ時期に各々全く別のルートから聞いたのですが、車両を購入して1ヶ月も経たない2021年の4月には現在装着している社外品に交換したため純正レバーの記憶は事実上ゼロ。真実は如何に?というわけで早速純正品に戻してみました。

手順は純正レバーを社外品に交換した際と全く同じなのでその際のブログ記事も合わせて参照いただけますと幸いです。

現在装着しているのは左右ともに6段階のレバー一調整が可能、かつ転倒時にレバーが折損しないように倒れるようになっている社外品です。

経年で色褪せて薄紫になってしまいましたが、元々は車体色に近い青でした。

まずは作業が簡単なブレーキ側から。

 

こちらはピボット部分のボルト・ナットを外すとブレーキレバーが外れるので純正レバーに付け替えて元のとおりにボルト・ナットで締めます。

ちなみにブレーキレバーは純正品も6段階の位置調整が可能です(可倒式ではありません)。

 次にクラッチレバー側。詳細は21年4月記事の手順通りなので割愛しますが、ピボットのボルト・ナットを外してクラッチレバーの遊びを調整するためのロックナットを緩めてアジャスターを遊び最大側に回すとクラッチケーブルがユルユルになってレバーが容易に外れます。

こちらも純正レバーに戻して逆の手順で固定して最後に遊びを調節して完了。

純正に戻して直後の練習会で感触を確認してみました。

そもそも、ブレーキもクラッチも指2本掛けにこだわっていたので純正から社外品に交換したのですがその後、安全系の練習をするようになってどちらも指4本掛けで操作するようになりました。

人差し指と中指の2本掛けでは特にクラッチは重くて純正レバーでは位置が遠いこともあって操作に難渋していましたが、4本掛けであればそこは全く問題にならないことが判明。

むしろ、断面が角ばった形状の社外品より、断面が丸みを帯びた形状の純正レバーのほうが操作性は格段に良いことがわかりました。

もし21年4月の記事を読んで同じ社外品に交換した方がおられたら、大変申し訳無いです。

純正のパーツはなんであれ、それなりに考えられて作られています。

 

 私はそもそもバイクは可能な限りノーマル、純正部品がよいと思っています。各メーカーのエンジニアが、一般的な使い方の範囲内で最もバランスが良いであろうと(また、スズキの場合はコストミニマムも最大限考慮の上で)、考えに考えた末に決定したセッティングになっているはずであり、素人の浅はかな判断で交換しても多くの場合無駄にバランスを崩すだけに終わるであろうというのがその根拠。

今回、左右のレバーを純正に戻してみて純正パーツの良さと自分の浅はかさを再確認した次第です。

クラッチレバーについては位置調整機能がないので手が小さめの方は指4本掛けでもちょっと操作に苦戦するかもしれないのですが、位置調整可能な社外品に交換する場合も値段や見た目のかっこよさだけで決めずに操作性や手に馴染む形状かなどを充分に吟味されることをおすすめします。