京都電氣鐵道後期型精密模型 其ノ壱 | レールは、こころをつなぐ道。

伏見チンチン電車の会が保守管理している、日本最初の電気鉄道、京都電気鉄道後期型車両の 8.4分の1大型精密模型。

 

コロナ禍の今年は先日の北野商店街のイベント走行が最初で最後の走行となった。

 

どのイベントでもその精巧さに驚き、質問する人が大勢。

そこで、この精巧に作られた模型を詳しく紹介していきます。

 

梅小路公園市電展示室(土日祝開室)


■ 主要諸元

本拠地の梅小路公園市電展示室(土日祝開室)で掲出している主要諸元。

 

全長1200mmは前後の救助網(各75mm)を伸ばした状態の全長で、車体だけの長さは1050mm

重量45kgは当時のバイク用バッテリー2個を含んだ重量で、バッテリー以外の車体重量は約23kg、バッテリー2個で22kg

 

ラジコンで操作する以外に、乗車用トロッコを連結して乗車し有線リモコンで運転操作もでき、さらに模型の運転席コントローラーでも操作できるように作られている。(※現在はラジコン操作のみ)

 

■ 経緯

製作者(2008年没)は東京在住の技術者で定年退職後に模型製作を始め、このチンチン電車を約2年間、東京から何度も梅小路公園で実車の採寸をして精密縮尺図面を作成して、鋼鈑、銅板、木材等で製作しました。

作者の没後、遺族から委託を受け、長らく梅小路公園市電展示室に静態展示されていたのでした。

 

動かなくなっていたこの精密模型が再発進したのは2年前。

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■ バッテリー

なお、現在バッテリーはUPS(無停電電源装置)用の小型バッテリーを搭載しているので2個で8kgで総重量は31kg程度。

更に、短距離を低速で往復運転するだけの現状に対応し易い様に、バッテリー1個(12ボルト)だけで走行用モーターを駆動するように変更しているので搭載も1個でよいが、元のスペースが有るのでバッテリー切れ用の予備として運転時は通常2個とも搭載している。

 

其ノ貳につづく