● 日本最初の市電?
これは京阪電車中書島駅前にある京都市の説明看板で「伏見線は日本最初の市電」だと書かれています。
日本最初の電気鉄道の京都電気鉄道が伏見~京都間に開業したのは125年前の1895(明治28)年2月1日です。
私鉄の京都電気鉄道がパイオニアとして苦労して築き上げた路面電車の好評価や、将来性、必要性に気づいた京都市が市営電車を開業したのは17年後の1912(明治45)年です。
その間に大阪市では1903(明治36)年、市営電車が開業していて、これが日本最初の市電ということになります。
また東京市電も私営電鉄を買収する形で、1911(明治44)年京都より1年早く開業しています。
なので京都市電は日本で3番目の市電という事になります。
京都市電開業から数年間、し烈な両社の競争の後1918(大正7)年に京都電気鉄道は京都市電に買収されたため、前身の京都電気鉄道を含め、京都市電が日本最初の市電と書かれているのでしょう。