部分複線化して仕上げもせず運転を楽しんでいると、環状走行させている間に残りの区間や機回し線・ヤードの運転はできるのだが、従来とあまり変わりがないような気がして物足りない。
全線複線化して列車のすれ違いもしてみたい…などと思い、残された単線区間の複線化の検討を…
これに関しては以前から頭の片隅にあったが実現には問題点があった。
と言うか、問題点があると思っていた。
それは、内回りの機回し線から高架の渡り線への曲線は243R、外回りの一の橋駅から井中駅方向への曲線は一つ大きい280Rを使用している。
渡り線を廃止せずに複線化しようとすると、曲線を90度回り込んだ地点では二つの線路は複線の最低間隔の37ミリになっていて、間に線路を敷設する余地はないのである。
機回し線側を短くするのは、工数もかかり、何よりも機回し線の長さも短くなってしまい列車収容有効長も短くなる。
内側の曲線はこれ以上小さくできないし、外側へ複線化するには壁があるのでどちらも無理と思っていた。
ただ解決策を見つけるより前に、以前の記事
ではなにも触れていなかったが、画像の様に既に今回部分複線工事の井中駅ダブルスリップ化でねん出した左ポイントを機回し線1番線終端に配置していていた。
そしてその部分を眺めて解決策を見つけた!
図面ではわからないが、オーナーなら気づいて当然だったかもしれないのに、なぜ気付かなかったか…
直線部の外側は壁や柱が…… ?
列車のある付近が外回り線280Rの曲線。
…いや!そこは出入口ドアの部分で、既成線ユニット外側とドア面の間には35ミリ空間があるではないか…
そこを利用して外回り線を317R曲線で105度左カーブした後、15度右カーブさせ、ドア部が終わるまでに元の中心線に戻る様に調整し、その内側に280Rの内回り線を並走させれば全線環状化は可能だったのであった…
そこがクリアーできれば井中駅手前のポイントの改造は簡単な事だ!
と、言う事で緑色線を最終工区とし、仕上げ工事はまたまた後回しにして、複線化工事を続行する事となった。