いっぱいネタがありますもんで
本日はちょっとした知識ネタです。
前のブログで癌患者は血栓ができやすい
ということを書きましたが、
癌の種類によっても実は、
血栓のできやすさに差があるんです。
サクっとまとめてみましょう。
very high risk
胃癌、膵癌
high risk
肺癌、悪性リンパ腫
婦人科骨盤内腫瘍、泌尿器系腫瘍
low risk
大腸癌、乳癌、頭頸部癌
なんと、
胃癌、膵癌というどちらも消化器癌が
ツートップなんですね!!
どれくらい違いがあるの?
ということですが
low riskグループを基準にすると
very high riskグループは
オッズ比4.3(95%信頼区間:1.2〜15.6)
high riskえは
オッズ比1.5(95%信頼区間:0.9〜2.7)
ここで注意したいのは、
オッズ比が4.3というのが
単純に4.3倍も増えるということではない、
ということです。
例えば
Aグループでは3人中2人に血栓ができた
Bグループでは3人中1人に血栓ができた
と書くとリスクは2倍か〜、
と皆さん考えると思います。
ところが、
オッズというのは
血栓が起きる確率を
起きない確率で割ったもの
ですので
Aグループでは
オッズA=2/3÷1/3=2
Bグループでは
オッズB=1/3÷2/3=1/2
オッズ比は
オッズA÷オッズB=2÷1/2=4
となります。
リスクは2倍か、
と思っていたものが
オッズ比を使うと4になったりすることもあるので
イメージするのがちょっと難しいですね
ともあれ、
胃癌と膵癌は特に血栓に注意!
というのが本日の要点でした〜。