抗菌薬③セフェム系:概説 | 消化器内科ゴロ寝お勉強日記

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病棟スタッフの皆さんに、日常業務の役に立つ情報を提供しようと思います。ゴロ寝しながらでもサクサク読めて、必要な知識だけ頭に入るような内容にしようと思いますので、是非暇なときに一読して下さいね!

最近守りに入ってしまっているのか単にサボりぐせなのかブログの更新が滞り気味ですね。皆さんにちゃんとした知識を伝えたいと思うあまり、ついついたくさん書いてしまう➡︎まとまった時間がないと次を書き始められない、という悪循環になってしまっているようです。

ブログを再開したときの初心を思い出して、改めてゴロ寝で頭に入るくらいのザックリレクチャーにしていきたいと思います。

そこで、今回はセフェム系のさわりだけお話ししようかと。

セフェム系といえば、日常診療で1番使用頻度が高い抗菌薬です。

セファメジン、セフメタゾール、ワイスタール、ロセフィンなどなど、非常にポピュラーな、というか何度もきいたことのあるお薬ばかりですね。

実はこのセフェム系抗菌薬は第1世代から第4世代まであります。

★セフェム系は第1〜4世代に分かれる

第4世代セフェム系は登場する機会が少なめですし(例えば消化器の病棟だと発熱性好中球減少症なんかで使用することが多いですかね)、第3世代の強化版みたいなニュアンスが強いので大して真剣に勉強しなくて大丈夫です。

第1〜3世代のスペクトラムを下にまとめます。

第1世代:GPC
第2世代:GPC+GNR
第3世代:GNR

なんとこれだけ!
とっても単純ですね。

単純すぎて覚え方もクソもないわけですが、こんな感じで覚えましょう。

セフェム系は最初グラム陽性球菌に強かったわけですが、徐々にグラム陰性桿菌に効くようにしようという方向で開発された結果、最終的には陽性球菌には効かず陰性桿菌のみ殺すようになった。

つまり
出発点の第1世代はGPCのみ殺す
終着点の第3世代はGNRのみ殺す
間に挟まった中途半端な第2世代はどっちも殺す
こういうことです。

次回からは各世代のレクチャーをしていきますね。