保険会社や金融機関では「老後の資産形成をしよう」「生活設計のために資産運用をしよう」というチラシを配っていることがあります。ホームページでも老後の資産形成や生活設計についての案内をしていることが少なくありません。
「保険会社や金融機関が設けるためにやっている」と思っているもいるようですが、果たして本当でしょうか?
今回は生活設計が必要な理由をお話ししたいと思います。
生活設計が必要な理由
結婚、出産、マイホームの購入、子どもの進学、そして親の介護など、人生にはお金のかかる場面がいろいろと出てきます。
お金をかけないようにしたいと思っても、一円も使わないというわけにはいきません。
生活設計をしておけば、なににどれくらいお金がかかるか、ある程度把握しておくことが可能になり、それにあわせて仕事や生活を調整できるかもしれません。
必要な出費がわかればどれだけ貯蓄をするか、またどのような形での資産形成を行うことか、検討できるでしょう。
貯蓄をする、投資信託をする、掛け捨てではない保険を利用する、ほかにも色々な方法がありますので、自分の場合どれがいいか考えたときに、金融機関や保険会社は相談のできる味方という気がします。
さらに急な病気など、思いもよらない出来事で出費が必要になることもありますので「万が一に備えておく」ことができれば、病気の場合でも安心して治療できます。
生活していくうえでいろいろな心配事がありますが、生活設計をしておけばある程度の備えが可能と言えるでしょう。
生活設計をしなかった人の末路
末路という言い方はよくないかもしれませんが、生活設計についてほぼ考えてこなかった知人が、今大変なことになっています。
はじめて会ったのはご本人、ご主人ともに60代の時でしたが「国民年金はずっと免除、保険はいらない。夫婦ともにアルバイトで貯金は特にしない。収入がひくいと税金がかからないのでお得。特に生活設計はいらない」と話していました。
国民年金を免除していれば年金はほぼもらいえないわけですから、自分でお金を貯めるなどほかの方法で老後の資金を確保する必要があります。
老後の資金を貯められなければ、70代、80代になっても働き続けなければいけません。
この方の場合はさきほども書きましたが貯金をしてきませんでした。
今は夫婦そろって80代ですが、今も夫婦そろって肉体労働をしています。
しかし最近大きな病気が見つかり、これ以上働くことが出来なくなってしまったのです。
せめて病気の保険に入っていれば、安心して治療に専念できたと思うのですが。
今回もお読みいただきありがとうございました。