交通事故と話が変わるのですが、最近困ったことが続いています。
「老後の生活資金がないんだけどどうしたらいいですか」
「年金の金額が少ないんだけど増額できませんか」なんてご相談。
どうにもならない場合には、役所に行って生活保護の申請をしてもらうしかないと思うのですが、そうなる前にやっておくべきことがあると思うのは、私だけでしょうか。
もちろん病気や障害などで働けない場合には、しかるべき保障を受けるのは当然の権利なので話が変わります。
話を戻しますが、経済的に苦しければ、少ないお金の中でやりくりしなくてはいけません。
それでも将来のことを考えると削らないでほしい経費についてお話ししたいと思います。
国民年金
「国民年金は高いのにたいしてもらえないから払わない」
という人がいらっしゃいますが、この考え方には賛成できません。
国民年金は満額で月に6万円程度支給されます。
確かに高額なものではありませんが、高齢になって働けない場合の6万円はそこそこ大きな金額ではないでしょうか?
もちろん国民年金は一定の場合に免除することも可能ですが、その分もらえる金額が減ってしまいますので、できるだけ払う方向で考えたほうが良いと思います。
また、国民年金は一定の障害状態になった時に障害年金が支払われ、条件に該当する遺族がいる場合に遺族年金が支払われる場合があります。国民年金を滞納した場合、それらの支払いはされなくなりますので、国民年金を滞納することも絶対にやめましょう。
自動車保険・自転車保険
自動車や自転車を使う場合には、絶対に必要になるのが保険です。「自分は安全運転だし、あまり遠くに行かないので、保険は安いものにしておこう」という考えは、絶対にやめてください。
というのは、保険というのは自分で払えない分をカバーすることが目的です。自分が事故を起こさないと言い切ることはできません。
そうなった場合、お金があってもなくても被害者に対する賠償が必要です。むしろ保険がいらないのは大金持ちで保険の保障がなくても、賠償金が払える人なのです。
経済的に苦しい場合こそ、保険は必要になるのです。保険は高ければよいというわけではありませんが、保障の金額は無制限、弁護士特約もついているタイプがおすすめです。
最後に
「お金がない人の気持ちがわかっていない」と言われてしまいそうですが、年金の金額が少ない、あるいはほぼないために、高齢になってから大変な思いをしている人も少なくありません。
また保険をかけておかず、高額の賠償を払う羽目になった人も現実にいますので、現実として受け止めていただきたいと思います。