オトナのための国語キソ18  読書ではコトバの能力が上がらない 誤解と思い込み | 母親ひとり親の医療の学校の受験・修学手助けします

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文部科学省の「全国の子ども読書推進計画」というものがあり

これは法令で子供の読書活動を推進させるために各都道府県ごとに計画を求めるものです。

直接の計画は平成27年に始まり

最近では令和4年3月に最新の計画が発表されています。

 

現実にはこれまでの「読書感想文」事業の続きのようです。

それがとうとう法律で裏付けられたということなのでしょうか?

どうしてもこのようなやり方に違和感をもちます。

「論理国語」をめぐって 残念な提案 本を読めって言われても・・・本を読んですむ時代ではありません

 

読みたいから本を読むこれは自然なことです。

しかし、国家事業として読書を求めるなら

当然、そこには国の利益が見え隠れしています。

結果として労働生産性を上げるという目的です。

 

わたしが気になっているのは

「AI vs 教科書が読めない子どもたち」の中で新井紀子さんの調査で示されている

読書量と基礎読解能力とがかかわりがないという事実です。

 

結局

わかったのは基礎読解能力が高い子は高いという事実だけで

彼女も基礎読解能力が高い子どもに共通の理由を見つけることをあきらめたという次第です。

わたしは読書の効果については新井さんの考え方に賛成なのです。

 

実際、仕事をしていたころの感想としては

けっこうよく本を読んでいる子たちはいました。

でも

本を読めば能力が上がるというよりも

むしろ

能力が高いから読書をしているという印象です。

 

読書の量と試験の成績とがあまり関係がない子もいました。

 

結局

能力を高めているのは読書量よりも読書の質だと考えられます。

やたらに読書を勧めるのも

読まないよりも読む方が能力を上げることにつながりやすいとは思いますが

 

これでは「グランド100周走れ、上達の道だ!」とたいして変わりがありません。

 

だから

わたしは本人に訓練を強いるのであれば

言葉の能力を上げるためには

単に読むよりシステム的に書く訓練を勧めています。

 

書く技術の基本 ~言葉を増やす・論理を通す・書く形を作る~