カウンセリングと占いの間にあるもの 他者の助けで自分の声を聴く | 母親ひとり親の医療の学校の受験・修学手助けします

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かつて、1店舗のスーパーマーケットから始めて一代で全国チェーンに広げた経営者がいました。

彼は重大な決定をしないといけないときには、いつもお付きの女占い師を呼んだといいます。

当然、彼が占いに頼る人なら決して事業には成功していなかったと思います。

だから、その占い師は実は占いをしていたわけではないと思います。

 

想像です。

彼女はカウンセラーなのです。

相手が一番望んでいることとそのおそれが何であるか知っているのです。

だから相手の決断をうながすことができます。

 

 「易(えき)」というものがあります。

年配の人なら「易者」という仕事を知っていると思います。

現在では易は占いの一種、つまり、未来予測と誤解されています。

 

易は2000年以上の歴史をもつものですが

清朝の時代に現在に続く易学の基本を作ったのは「王船山」という学者です。

彼は本来の「易学」を心を天地と一つにすることによって自分の志を問うわざとして考えました。

 

その王船山の学統を継ぐのが

大実業家であり「易学」の大家でもある高島嘉右衛門です。

海のものとも山のものとも知れなかった日本で最初の鉄道建設を請け負った人です。

彼の「易学」は「高嶋易断」と呼ばれています。

 

辞書を引くと

「易断(えきだん)とは。易によって運勢・吉凶などを判断すること。」とあります。

でも、さきほど

易は未来予測ではないと言いました。

 

そこには「易」に対する根本的な誤解があるのです。

まともな人であれば仮に未来を予測しても

自分に都合がいい方に変えることなどできないことを知っています。

 

大切なのは未来予測ができるかどうかではなく

どうやって自分の行動を決めるかということです。

 自分のことは自分の心に聞くしかありません。

 

でも

怖れ、不安、うぬぼれ… など

人は人ゆえの心の弱さがあります。

 

易は「易経」の本文から決まった手続きで言葉を選び

それをもとに行動を判断するのですが

自分の不完全さを克服するために

その言葉を自分の決断の参考にするのです。

 

高島嘉右衛門が晩年語った彼のことばに

「ことごとく易を信ずるならば、易を信ぜざるにしかず」というものがあります。

「易でのお告げをそのまま受け入れるなら、それは易を信じないほうがましだ」という意味です。

 

易を未来予想と考えるとこの言葉は意味不明なものとなります。

「易断」とは自分の行動を決意するための手段なのです。

 

だから

易断は面白半分でやってはいけません。

本当に自分が決断に迫られているときに、真剣にやらなければ決して答えてはくれません。

 

易の言葉とはアドバイスです。

そのアドバイスをどう受け入れるかがその人の決断なのです。

易はアドバイスはしてくれますが、決めるのは自分です。

 

人は自分がどうしたいかは自分が一番よく知っている

しかし、人は見たくないものは見ない

だから、決めることができない。

 

その時、素直に自分で自分に聞く手伝いができる人がいれば

自分を聞くことで人は確信を持って生きることができる。

それが私のカウンセリング理解です。

 

自分で自分がやることに確信が持てたとき人は何倍もの力を発揮することができます。

 

まず、わたしの仕事はあなたを聞くことから始まります。

わたしに話す中であなたは自分で自分に聞いているのです。

オトナになってから学ぶ習慣のない日本では、オトナが学ぶとき普通の取り組みでは簡単に心が折れます。

 

素直に自分で自分に聞くとき

そのときに返ってきたコトバが「go」であれば困難や苦しいことがあってもやりとげられます。

あなたが自分で自分に聞く、その手伝いからわたしの仕事は始まります。