鳥取県有害図書指定について2度取り上げました。
※鳥取県「有害図書指定」 条例に悪乗りした「無法」がまかり通る
※鳥取県「有害図書指定」 軽すぎる決定 審議委員たちに覚悟はあったのか
さらにこんな証言もあります。
「元書店員ですが有害図書リストが回ってきますが大手出版社は確かにないです。そのリストに載っている本を売り場から探して、どうしてこれが有害図書なのかと疑問なことがあります。この本の方がずっと有害だよなぁとみると〇学館だったりしますよ。」
三才ブックス「ラジオライフ 2022年10月号」に出版社の詳しい反論記事があります。
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だいぶ大量の文ですが
鳥取県の簡単すぎる指定理由?(決めつけているだけで理由の説明がない)と比べると十分に事実関係をまとめきったものです。
(さすが編集長です)
『鳥取県に有害図書指定の理由を聞いてみた』より引用
「アリエナイ理科シリーズの書籍2冊と、ラジオライフ別冊ムック1冊が、2022年2月にAmazonで販売停止になった。Amazonに問い合わせたところ、鳥取県で有害図書に指定されたからだという。なぜー自治体の判断が、世界最大の通販サイトであるAmazonに影響を及ぼすのか? Amazon&鳥取県とやり取りした経緯を記録しておこう。 」
「有害図書の現状と問題点
有害図書(不健全図書)は、青少年保護育成条例に墓づいて青少年の健全な育成を目的に指定される。憲法第21条の表現の自由に係わることから、厳格かつ慎重な判断が必要になるはずだが、多くの場合、その審議過程が不透明な点がまず大きな問題といえる。また、戦後にこの法令が制定された当時は、本が最先端のメディアであり影響力が大きかったが、インターネットが発達し、あらゆる情報に無料でアクセスできる時代の今、本を購入するというのはかなりハードルが高い行為だ。そんな中で、本の購入を規制することにどれほど意味があるのか、甚だ疑問である。その前にネットを規制すべきでは?•••というのが世の中の一般的な意見だろう。
その上で、真に有害な本を規制できていない点も致命的だ。特にニセ科学やニセ医学の本は野放し状態で、「がんは〇〇すると治る」と標準治療を否定したり、反ワクチンの陰謀論ジャンルは堂々と蔓延っている。これらは、青少年保護育成条例の元では一切スルー。一体どういうことなのか…。ひよってるんでしょうか?」
文/ラジオライフ編集長小野浩章
さらに大手出版社は避けられているという「疑惑」まで。
マンガの有害図書指定の時もそうだったんですが
「有害」というのは弱者の別名なのですね。