すでに、日本の国は外国人労働者がいなければ成り立たないのは事実です。
しかし
事実だと言っても
今の現状は日本人も外国人も不幸にします。
日本は外国人労働者のために決して住みやすい社会ではありません。
だから
わたしは今の形で外国人労働者を受け入れることに反対しています。
無秩序な外国人労働者の受入が、彼らだけではなく日本人をも不幸にします。
（法律にしたがって受け入れていると言っていますが、
今の法律は穴が多すぎることはみんな知っての通りです）
日本人を不幸にするという以前に
今の日本は十分不幸な国だという意見もあります。
谷本真由美さんなどは日本人は幸福な生活を知らないから
自分たちが幸福な生活をしていないことに気づかないという主張をしています。
その真偽はさておき
出世したい人はともかく普通の人まで競争に駆り立てる社会は異常です。
（競争社会であるはずの合衆国でさえ駆り立てられるのを拒否している人たちがいます）
わたしも競争を求めない人が普通の努力で当たり前に生きることが出来る社会をめざしています。
ただし
そのためには競争ではなく
普通の人がもっと高い賃金を取れるようになるための訓練が必要ですが
日本政府は大人が訓練を受ける条件をつくる気がありません。
（大人の訓練は自己責任だから能力を上げるための修学に援助は必要ないといっています）
日本の大人が真剣に能力を上げることが出来ない。
そのあおりをまともに受けているのが外国人労働者です。
経営者たちはまるで日本人労働者の賃金を下げために
外国人労働者を受け入れているとしか思えません。
彼らが驚くほどひどい条件で働いているのはよく知られています。
（でも、自国で稼ぐよりは収入がいいので是非はむずかしいところです）
それよりも問題なのは
まず、人としての扱いを受けていないことです。
わたしの一番嫌いな言葉に「助っ人」といういい方があります。
よく使うのはプロスポーツの世界です。
今はやりの言い方で「ワンチーム」とか言ったりしますが
彼らはワンチームの中には混ぜてもらえないのでしょうね。
同じチームなのに「助っ人」などという言い方があること自体が変です。
スポーツにかぎらず万事がそのようで
もともと、彼らを一人の人、同じ仲間として見る気がないんでしょうね。
そんな現状だから
一緒に働く条件として次のことを最低限守らなければ
外国人労働者も日本人も不幸になります。
①外国にルーツがある人でも日本国籍をもっていれば日本人です。
いままでの（純）日本人という考え方をやめ
〇〇系日本人という考え方があってよいのでは。
ただし
その人の文化・習慣は否定する気はないが
言葉や基本的な生活は共通のものにしたがってほしい。
②仕事が同じで成果が同じなら、同じ賃金を払う
国籍にかかわらず（当然日本人でも）同じ仕事（同じ成果）に対して同じ賃金。
これは日本人も幸福にすることです。
でも
日本語と日本の習慣に対応できなければ同じ賃金は払えないでしょうね。
デンマーク（あの外国人に開かれた国といううわさの）では
国籍に関係なくすべて同一労働同一賃金になっていて厳しく政府が監督しています。
（基本賃金が払えない会社は廃業させられます）
ただし
基本的に労働（職人）は資格制なので言葉が出来ない人は仕事に就けないしくみになっています。
ロシアでは（日本で言う）永住資格を取るためにはロシア語の検定を受け、合格する義務があります。
こうやって考えてみると
外国人と共にさしさわりなく暮らし働く社会というのはなかなかむずかしいものです。