ここ10年か20年前からでしょうか。
NHKのアナウンサーでさえも平気で「生きざま」という言葉を抵抗なく使っています。
自分の生き方のことを謙そんの思いをもって「生きざま」と呼ぶのは、波乱の人生を送った人の言葉としてはふさわしいと思います。
でも、本人であっても公式の場では表現上の理由がなければ「生き方」を使うのが礼儀でしょう。
ところが、いつの間にか赤の他人が平然と他人の「生き方」を「生きざま」と呼んでいるではないですか。
わたしは見ず知らずの人に、わたしの生き方を「生きざま」などと言われたら、
はっきり無礼者と言い返すつもりです。
確かに、言葉の使い方は時代と共に変ります。
でも、この「生きざま」という言葉は相手に敬意をもって使う言葉なのでしょうか。
言葉の感覚がよくわからない、
はやりの言葉なら気にしない、
礼儀を知らない
という人でなければ、使う以前に考えておくことでしょ。
もう一度
他人の「生き方」を平気で「生きざま」と呼ぶあなたはいったい「何様」
いちげんはんく その15