子どもは規則の意味やその背景を理解するのがむずかしい。
だから、どうしてもかたくなに規則を守ろうとし、逆に一度破ると他の規則を破ることに抵抗がなくなります。破る習慣がついてしまえば破ることに何の疑問も感じなくなります。
だから、子どもには「規則を守れ」と言います。
でも、子どもが不満を言ったときには
こう言います。「子どもは刑務所に入れないから、責任は取れない。責任がとれないから規則には従え」
すべての規則がすべて妥当なわけではないことはオトナの常識です。
ズルをした方が得になるという次元の話ではなく。
オトナは規則に反してでも、家族仲間のためにやらなくてはならないとき、自分で判断しなければならないときがあります。
自分の安全を確認し、他の者に害を与えないと判断したとき、それでも、もしかしたら誰かに害を与えたときには自分がすべてを負うと覚悟し、規則を破ることもある。
オトナは生きるため、規則を守ることと破る・無視することのつりあいを考えて生きていくものです。
こういったことを子どもに伝えることは至難の技かもしれない。
でも、オトナにありつつある高校生の年代にはこのような判断があることをわからせないといけない
残念ながら、規則ずくめの学校ではこのような話をしても子どもは聞く耳をもたない。
続く