多分!続く・・№6(ファン心理) | 僕が死ぬ日・・生まれる日

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僕が死んで・・生まれる日までの記録

私はその「まい」からのお礼のメールを読みながら苦笑いを浮かべた。

「まだ、委員会に入会して一週間の私です!そんな私にファン第一号になって頂きありがとうございます!今後も応援してくださいね!ヨロシクね!」

そうか!新人なのか?通りで誰も居ないと思った。ならばあの動画にも写ってる訳が無い!なんとなく安心をした。まだまだ・・自分の事をオヤジだと認めたくない自分がそこに居た。

毎朝、仕事に取り掛かる前に必ず「まい」のブログに何らかの足跡を残すようになった自分が正直、不思議で仕方が無かった。「おはよう!」と挨拶を入れる!もしも記事の更新があったらその内容に対してコメントを残した。それがファンと言うものだとなんとなく自分の中にある曖昧なファン真理がそうさせたのだと思う。

日が経つ毎に色々な事が解って来た。「まい」の芸名は佐藤maiだそうだ!何で名前だけ英語なんだ?それに芸名なのになぜに佐藤??それも後ほど判明した。まいの本名は「佐藤今日子」と言うらしい事を知った。だから芸名の苗字も佐藤なのか?

なんとなく自分がファンであるアイドルの色々な秘密を知った時の喜びがこんなに嬉しいものだとは思いもしなかった。

未だにまいのブログにコメント残す読者は私だけである。ただ、そんな状態も彼女が自分だけのアイドルであると何ともふざけた錯覚を起こさせる現状に申し分無い条件を満たしていたのかも知れない。

それは丁度、6月の終わり頃だと思う。私は8月に出版する新作の仕上げに追われていた。

会社を辞めて初めての作品である。ある意味、この作品で自分の作家生命が決まるぐらいの思いであった。神経の全てを作品に注いでいた。正直、「まい」の存在自体も忘れていたのかもしれない。

やっと小説を書き終わり私が原稿を担当者に渡した時には既に月が7月に替わっていたように感じられる。

燃え尽きたとはこのような状態をきっと、言うに違いない。私は朦朧とした心持でパソコンをネットに繋げた。まず、自分のブログをチェックする!そこには新作に対する私のファン達のコメントが未開封のまま放置されていた。私はそんなコメントを読みながら一つ一つ開封していった。ファンとは実に有難い人々だと読みながら涙がこぼれた。

そしてふと、「まい」の事を思い出す。あ~そう言えば私もファンではないか?

アイドル歌手、佐藤maiの・・

私は久々にまいのブログを訪問した。驚いた事に読者数は20人に増えており毎日のコメントも数人の人間がしている。なんとなく寂しい気持ちになったのはきっと、まいが自分だけのアイドルから皆のアイドルに何時の間にか変わってしまった事を感じてしまったからだろうか?私は思わず読者登録を退会しょうとまで考えた。しかし、きっと、そんなアイドルは存在しない!なぜなら多くのファンに支えられてこそ彼女の未来が開けて行くのだから・・そうだ!私もそんなファンに支えられて居る人間の一人なのだ。