多分続く・・№3(偶然の出会い) | 僕が死ぬ日・・生まれる日

僕が死ぬ日・・生まれる日

僕が死んで・・生まれる日までの記録

私の東京での新しい生活が始まった。高卒で就職して17年間勤め上げたスーパーを辞める事はあまりも簡単であった。一応は主任なんてどうでも良い肩書きを貰っていた私であったが、会社にとって私と言う人間が引き止める程の人間では無かった事をその時、初めて実感した。ならば・・私の17年間はいったい何だったのか??私の・・

私が辞表を出した時に上司はまるで私の不幸を祈るかのように言った。

「人生はそんなに甘くないよ!」と

そんな事は自分が一番理解してる事であった。そして自分が一番、不安に感じてる事であった。私はもう一度、深々と頭を彼に下げて呟いた。

「一応、貯金が3億ほどありますから・・ご心配ありがとうございます!」と

そんな言葉がなんとなく空しく感じられた。

東京での生活が始まった。妻はまるで水を得た魚のように生き生きとし始めた。

本当は3億では無かった。残りの金は一応のへそくりとして私の個人の隠し口座に収めてある。今まで私を駄目男と罵っていた妻の両親達も自分の娘と可愛い孫が手元に戻って来てくれた事と思いもよらない大金が突然に転がり込んで来た幸運に家のリフォームをするのだと建築関係の雑誌を楽しそうに見つめていた。

「行ってらっしゃい!」の言葉も無く私は毎朝、仕事場に向う。

ただ、妻が私に言う言葉があるとすれば、今、抱えている仕事で月に幾らぐらいの原稿料が入るのか?ぐらいの会話である。

月に30万円・・そこから20万円家に入れる。それが私の価値である。

私は堅苦しい自宅を後にし仕事場に着くとホッとため息を付き自宅で禁止されているタバコを美味そうに吹かした。

作家などと言う仕事は、仕事があって無いような物である。正直、気が向かないと文字など書ける訳が無い!頭に文字が浮かばない時はパチンコに行くかボォ~とパソコンでネットでも検索しながら時を待つ。今までは仕事の合間に書いていた文字である。

それが、そのれだけになると実に時間が有り余っている事に気がつく。

多くの小説家は念密な構成の元にプロットを作成して下調べをして・・・

そして一つの物語を完成させて行く!しかし私はそれが出来なかった。

私は一度、物語を何の下調べも無く完結させる。そしてそれを読み返しながら物語を完成させて行く!そんな書き方をしていた。一度、プロの作家のように構成なんて物をやってみたが、構成をしている時に頭の中で物語がドンドン進んでしまい挙句には頭の中が空っぽになってしまい出来上がった小説はあまりにも駄作になってしまい!逃げて行った素晴らしい文字達を思い出そうと懸命になったが結局は思い出す事が出来ずに・・

自分がそんな書き方に向かない事を実感した。

そんなある日、私は別に何をする事も無くただ、ネットを見ていた。

ブログを適当に検索してはその内容を読んでいた・・