こんばんは、ひとり歩きいもいもです。
「芦田豊雄回顧展」、行って来ましたよ!
仰々しくなくて、
あたたかくて、
ちょっぴりセンチメンタルで、
だけど笑顔で会場を後にするような、
可愛らしいお別れの会でした。
来場者がメッセージカードを書き残せるように
なっていて、それをアルバムにしたものを自由に
見られるようになっていたんですが、最終日だったことも
あってそのアルバムがかなりの冊数になってました。
ページを捲ると、バイファムや009をリアルタイムで
見ていたオタクの諸先輩方の熱いメッセージから、
ワタルやグランゾートを見て育った近い世代の真っすぐな
メッセージ、そして紫宸殿(☆)のグラン本で切ないほど
「ラビ×大地」だったに違いないと推測せざるをえない、
腐を隠しきれないメッセージ(笑)etc……
みんな、芦田キャラが大好きだったよね…!
(☆紫宸殿=橘水樹&櫻林子の同人サークル。当時ジャンル最大手であり
最も面白い漫画を描いていた!おふたりのブログに芦田さんとのステキな
エピソードが書かれていました。交流があったんですね~!)
それにしても、芦田さんのイラストの躍動感ったら!
それはポーズであり表情であり鮮やかなカラーであり、
自分の気持ちが暗かったら絶対に描けないものだなと、
嘘がつけない絵だなと思いました。
お亡くなりになる直前まで描かれていた未完成の絵も
ご遺族の方が展示してくださっていたのですが、
大きなワタルの絵で、
筆跡がたどたどしくて、
見てると涙がぶわーっと浮かんできて、
隣で見てる人も鼻水すすってて、
全く嘘がなかったです。
なんかね、自分の中では
「ワタル好きだったわー!グラン好きだったわー!」
って言いつつも懐かしくも過去のキャラクターであることは
否めないんだけど、
死を予感しながらなお24年前に生み出したキャラクターを
力を振り絞って描こうとするって、すごいじゃないですか。
愛でしかないよね。
ずーっと生きて……っていうか、キャラを生かせ続けて
きてくれてたんだよね。
いいアニメをいっぱい見て大きくなった自分は幸せだよなーと
しみじみ思いました。