「 グリニッジ ヴィレッジ の 青春 」
( FREE WHEELIN ' TIME )
の ご 紹介 です。
著者 は スージー・ロトロ さん。
訳者 は 菅野 ヘッケル さん。
◇ 11 ページ から。
《 過去 の できごと 》
わたし が 初めて ボブ・ディラン
に 会ったのは 1961年 、
彼 が 20歳 、わたし が 17歳
の とき だった 。
1960年代、まだ おとなに
なりきらない 時期 に
ボブ・ディラン の 人生 と
絡 (から) みあった 人生 を
振 (ふ) りかえり、
わたしは この 本 を 書いた。
〈 中 略 〉
◇ 17 ページ から。
《 1部 》
はじめに
愛
心 を 踊 (おど)らせる 予感
大きな 喜び、大きな 衝撃 、
大きな 幸せ、
からだ の 奥 で 燃える 炎 。
恋する 人 は 、
いつもと 変わり が なく 、
まったくふつうに 見える 。
ちがう ところ は
ひとつ も なく 、
ただ すこし
元気 なのが わかる だけ 。
しかし 内側 (うちがわ) は
恍惚 (こうこつ) の なかにある 。
飛び はね まわって
尽 (つ) きる ことの ない
幸福感 を 発散し 、
大きな 喜び の 声 を あげている。
《 出会った ころ の ボブ 》
1960年代 の ボビーは、
カーキ色 を した
縮 (ちぢ) れ 毛 の 頭 に、
黒の コーデュロイ帽の
スナップ を はずして
かぶっていた。
服は 汚 (よご) れていて、
サイズ が 合っていなかった 。
どぶ 鼠 (ねずみ) 色 の シャツ と
チノ パンツ に 、
頑丈 な つくりの ブーツ 、
すこし すると ズボン は
細身 (ほそみ) の ジーンズに 、
靴 は カウボーイ ブーツ に
変わっていた 。
わたし は ジーンズ が
ブーツ に うまく
かぶさるように 、
裾 (すそ) の あたり を ほどき、
古い ズボン から 切り取った
U字型 の 布 を
縫 (ぬ) いつけて
裾幅 を 広げて あげた。
『アナザー・サイド・オブ・
ボブ・ディラン』
の アルバム ジャケット に、
それを はいた ボビー が
映 (うつ) っている。
わたしが 直 (なお) した
ジーンズ は、
すこす して 大 流行 した
ベル・ボトム の
さきがけ だった。
〈 中 略 〉
わたしたち は、自分たちの
手 で 考え方 と 政治 を 変え 、
社会 を 変えられると 信じていた 。
自分たち が 主張する ことで
時代 は 変わる と 信じていた。
〈 後 略 〉
* スージー・ロトロ さんについて。
スーズ・ロトロさんは、アメリカ・
ニューヨーク市出身のアーティスト。
1960年代 前半頃に ボブ・ディラン
の 恋人 だった 女性で、
ディランと 腕を組んで
歩いている 姿 が
アルバム『フリーホイーリン・
ボブ・ディラン』
の ジャケット 写真 にもなった。
○ 出典 ウィキペディア
□ 参考 文献
「 グリニッジ ヴィレッジ の 青春 」
( FREE WHEELIN ' TIME )
スージー・ロトロ 著
菅野 ヘッケル 訳
河出 書房 新社 発行
『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』
https://guchini.exblog.jp/2303
スーズ・ロトロ
https://g.co/kgs/FZKqtW
ボブ・ディラン
https://g.co/kgs/LWYMfZ