第119回レッスン ~弓を跳ばさない~ | 四十路テナライストのヴァイオリン練習部屋

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音楽や楽器とはおよそ縁のないまま四十路を迎えた中年男性がヴァイオリンを習い始めた。
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 今日もレッスンがあったのだが、いまから上げるレポートは先週のもの。先週のレッスンでは、調弦が終わると
それじゃぁ今日はここ↓行きましょうか


四十路テナライストのヴァイオリン練習部屋

あ~ ここですね
というやり取りから始まった。さすがに同じ曲ばかり1年半も見ていただいているので、さらっと通すまでもなく、どこが弾けないかはお見通しなのだ。


まずは姿勢

  • 楽器を下げない。身体のわるいおじいさんみたい
  • そして、いつも言われることだが身体を揺らさない。これは先生に言われる前に自分で申告。
  • 手首を捻らない。肩を使って肘を上げ下げする。
と、まあこの辺まではいつも言われることなのだが(だったら治せよ!)、今日は、久しぶりに、弓の持ち方についてのご指導が入った。先生曰く「指で弓を持っちゃっている」「移弦するときに、その場所に無理やり持って行っている感じがする」とのこと。こんな感じですよ、と先生が私の真似をされるのだが、まさに私そっくり。いや、先生、そう仰いますが、それも結構苦労してここまで来たんですけど……。
 しかし、こんなことで挫けている訳にはいかない。人生の折り返し点を過ぎているのだ。時間は惜しい。ここで特訓メニューが追加された。親指、人差し指、中指3本だけで弓を持って弾いてみる。この状態だと、肘をしっかり動かさないと音が出ない。特にE線は、かなり肘をしっかり下げないと鳴らない。そこで、E線に移弦するときに遅れがちな肘の動きを早める。移弦の直前の音を弾いているうちに肘を動かし始める。そこも、肘を下げようと思うと思うように動かなないので、脇を締めるように意識する。
 低い弦、例えばD線に移弦するようなときに、目的の弦を通り過ぎて角度を戻しているような傾向があるので、その弦の角度でしっかり止める練習をすること。
  • 弓を跳ばさない
  • 抜かない
  • 弓を横にベタッと動かしてピタッと止める。
  • 圧力はかけない
  • 最初に圧をかけてすぐに抜くのではなく、最初から抜いている感じ。横に流すだけ。
  • 意図的に弾むようにすると弓が跳んで収拾がつかない
  • カツンと押すのではなく、抜いて横に滑らす。その弓が何かに当たって止まる感じ。
ゆっくりでもいいので、これだけのことをいっぺんに考えて弾けるようにする。


 しばらくこのフレーズばかりを見ていただいたのだが、なかなか出来ないのに先生も諦めて、ほかのところも、ということになった。

 それがここ右下矢印


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 ここでも、これまで弓を跳ばしていたところをことごとく弓を跳ばさないで、短く切って弾くようにとのことだった。この八分音符のところだ。それと、ここでもE線に移弦するところは、どれも直前の音を弾いているうちに脇を締めて、E線の角度に持ってきたら弦をしっかりつかむ。


 そして八分音符つながりでここも右下矢印


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Allegroの最初もしっかり圧をかけながら そして切りながら
弓は浮かさない 跳ばさない
16分音符の後の八分音符もしっかり切る


ここ右下矢印のところの八分音符も、少し圧を加えてやると弾んでいるように聞こえる。しかし、やはり無暗に弓を跳ばしてはいけない。


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全体として弾むような曲なので、弓を弾ませながら弾きたいところなのだが、今日はことごとくそれを注意された。八分音符はつながない。

でも浮かさない。

跳ばさない。

それで弾んでいるように聴こえる。
跳ばすことが出来るようになって上手になった気分だったのだが…。