身体的音痴の克服に向けて | 四十路テナライストのヴァイオリン練習部屋

四十路テナライストのヴァイオリン練習部屋

音楽や楽器とはおよそ縁のないまま四十路を迎えた中年男性がヴァイオリンを習い始めた。
このブログは、彼の練習部屋であり、リスニングルームであり、音楽を学ぶ勉強部屋。
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どうぞ遠慮なくお入りください。

 歌でもなんでもそうかもしれないが、音程がしっかり取れない理由は大きく二つあるのではないかと思う。


 ひとつは音感がわるいこと。自分が歌っている音程が伴奏と合っているかどうかを聞き分けることができないということだ。ヴァイオリンでいうと、調弦しているときに、自分は「お、ぴったりじゃん」っと思っているのに、先生にもう一回ピアノを鳴らさせてしまうようなケース。音感がある人からみると、「いまの違いが判らないの?」ってことになるのだが、聞き分けられないものは聞き分けられない。結局、先生の顔チューナーで合わせることになる。ジャイアンの音痴はこっちの類型だと思う。なぜなら、ジャイアンは歌が下手にもかかわらず、歌っている間は目を閉じて自己陶酔に浸っている。つまり、自分の声の音程と伴奏の音程の違いを聞き分けられていないわけだ。


 もうひとつが、この記事のタイトルになっている「身体的音痴」。ちなみにさっき考えたばかりの用語なので、まだウィキペディアには載っていない。

 どういう音痴かというと、音程は聞き分けられていて、自分の歌と伴奏が合っていないことは分かるのだが、それを合わせることができないというケースだ。たとえば、カラオケで平井堅や槙原敬之を無理に歌おうという時にサビのところが歌えないとか、激しく音階がアップダウンするような曲をインテンポで歌えないようなケース。


 いまヴィオラの練習をしていて、この身体的音痴が深刻だ。 4指が明らかに届いていない。音程が合っていないのは分かるのだが、そこまで届かないのだ。4指が来るたびに、平井堅の「瞳をとじて」のサビのところの「ぼくのこころを」みたいな状態になる。

 それだけでなく、4指をなんとかしようとするので、全体が上に上がりがちだ。とくに1指がいつの間にか高くなっていて、開放弦と1指の関係がちゃんと2度になっていなくて気持ちわるい。3指も上がるので、本当なら隣の弦と共鳴して「ブーン」と響くはずの音が響かない。2指は、とくにフラットで取るときが深刻かも。


 ヴァイオリンも習い始めたころは4指に苦労したのだが、果たしてこの歳でこの身体的音痴を克服することはできるのか……



≪先生からのアドバイス≫


1.親指をこっちに向けましょう
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 左肘を楽器の下に入れ込んで、てのひらを竿に向ける。そのためには、左手の親指を顔の方に向けるように心がけること。そこで親指に顔を書いていました。流し目にしているのは、いくら顔の方に向けるといっても、完全に正面を向けさせることは無理なため。実際に構えてみると、顔の半分が竿に埋まってしまいます。



2.小指を伸ばすのではなく人差し指を後ろに倒す


 親指の位置を最初から少し高めにしておいて、小指がちゃんと届くようにしておく。すると今度は人差し指の位置が高くなるので、そこは反対に人差し指を後ろに倒してポジショニングするようにする。ニ短調のA線のように、人差し指がフラットになるときには少し苦労するが・・・