対話無き日々 ここまでをまとめ読み その34
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のつづきです。
以前に述べたように、近年の日本社会はルールだらけである。
人々の様々な行動に対して、事細かにルールが設定されていて、それでも
問題が起きると、
さらにルールを増やして
解決しようとする
このような考え方では問題は永遠に解決されないし、実のある対話など出来
ようはずもない。
下図は、ルール下会話のスペクトラムの一例である。
対話にエネルギーが集中しているような錯覚に陥るが、スペクトラムは形成
されていない。
対話をしなければいけないという意識(ルール)の下で明確な境界線を設けて、
そういう雰囲気のやり取りをしているだけである。
相手の事を想像したり、腹を割って本音で話すなどという意識は皆無である。
筆者は、数年前に母が亡くなったときに、母の年金に関して年金事務所から呼び
出され、事務所職員と以下のようなルール下会話を経験した。

職員「このたびは、ご愁傷さまです」
筆者「ありがとうございます。」
職員「お母様の年金の残額を、相続人様(筆者)の口座に振り込むように手続き
いたします」
筆者「はい、分かりました。それで、いつ頃、いくら振り込まれるんですか?」
職員「色々とお忙しいでしょうね。お察しします。おそらく、時期は来月末くらい
だと思います。」
筆者「分かりました。ありがとうございます。それで金額はいくらになりますか?」
職員「それは、ご本人様にしかお知らせできないルールになっております」
筆者「??? あの、母は亡くなったんですが・・・?」
職員「はい、このたびは、ご愁傷さまです。色々とお忙しいでしょうね。お察し
します。」
筆者「いや、あの、ありがとうございます。で、金額が分からないと、確認のしよ
うがないですよね?今ここでは分からないんですか?」
職員「いえ、私のPCの画面に金額は表示されているんですが、これはご本人様に
しかお知らせできないルールになっております」
筆者「いや、あの、母は亡くなったから、私が来ているわけであって・・・
何のために私は、ここに呼ばれたんでしょうか?」
職員「対面で本人確認を行わなければならないというルールになっておりますので」
後日、振り込み日と金額が記載されたハガキが届いたので、振り込み確認は
出来たわけであるが、だとすると、何のために年金事務所に呼び出されたのか?
「このたびは、ご愁傷さまです。色々とお忙しいでしょうね。お察しします。」
などと、対話のようなやり取りが繰り返されたわけであるが、職員はルールに
定められた文言を喋っただけである。
年金事務所の職員と腹を割って本音で話せる仲間になる必要はないと言われれば、
そこまでの話しであるが、本例のように“必要な情報は得られず、結局、
お話しにも何にもならない
というケースがとても多いのがルール下会話の特徴である。
企業の新製品開発の現場では、こんなルール下会話が横行している。

「開発中の新製品の安全性データが、国交省の基準に入りません」
「え!?開発スケジュールに間に合わないぞ」
「はい、ですから、データの取り方を変えて、もう1回、やってみます」
「取り方を変える?どう変えるの?」
「会社のルールでは、入らない場合は、もう1回取り直して良いとなっていますので」
「書類は揃えられるのか?」
「はい、定められた書式がありますから、今から揃えます」
「とにかく、開発スケジュールには間に合わせてくれ」
「はい、大丈夫です」
「今の会話、議事録にしといてね」
「分かりました」
目指す安全性能が達成できなかった新製品開発に関して、上司と部下が対策を
相談(対話)しているように思えるが、実際には、定められたルールに従った
やり取りが行われただけで、最も大切な製品の安全性については全く検討されて
いない。
「データの取り方を変えて」に対して、上司が「どう変えるの?」と質問したにも
かかわらず、明確な答えがないまま話が進んでしまっている。
最も大切な部分に答えを得られなかったのに、それを聞き直すこともせずに、
書類ばかり気にしている。
これは典型的なルール下会話であり、これでは不正が行われても分からないし、
不正が常態化してしまう可能性すらある
つづく-> 対話無き日々 ここまでをまとめ読み その35
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