今年は雨が降らず無事に送り火が点灯しました。

昨年父が亡くなって、初盆を迎え、なんとなくセンチな気持ちになっておりました。

今年小2の息子は、送り火の意味を知ると、「早くお盆来てほしい。だっておじちゃんに会えるやん」
「天国に会いに行きたいな。そんで雲に乗って一緒にケンケンして遊ぶねん(笑)」

なんとも無邪気で可愛いことを言ってました。

同じ送り火を見て、同じ父を思いつつ、そこで得られる感情は違うものでした。

どちらが良いと言うわけでなく、
少し夏バテ気味の私の身体と感情も、
終わる前から来年の夏休みを期待している息子の想像も、
すべてをあるがまま受け入れていいのかもしれない。

きっと目の前に起こる出来事すべてには、何らかの意味があると思います。

そんなことを感じさせてくれた送り火でした。

少し出遅れましたが、私の施設でも「褥瘡マネジメント加算」の算定に入ります。

 

報酬が3月に1度10単位と低いわりに手間が多い印象でしたが、仕組みを作れば、それほど難しくないと思いました。

 

算定基準について

 

イ) 入所者ごとに褥瘡の発生と関連のあるリスクについて、施設入所時に評価するとともに、少なくとも三月に一回、評価を行い、その評価結果を厚生労働省に報告すること。

ロ) イの評価の結果、褥瘡が発生するリスクがあるとされた入所者ごとに、医師、看護師、介護職員、介護支援専門員その他の職種の者が共同して、褥瘡管理に関する褥瘡ケア計画を作成していること。

ハ) 入所者ごとの褥瘡ケア計画に従い褥瘡管理を実施するとともに、その管理の内容や入所者の状態について定期的に記録していること 。

ニ) イの評価に基づき、少なくとも三月に一回、入所者ごとに褥瘡ケア計画を見直していること

①3カ月ごとの評価、②リスク者への褥瘡ケア計画作成と定期的な見直し、③留意事項で述べられている厚労省への報告が必要になります。

 

評価項目は

 

 大臣基準第71号の2イの評価は、別紙様式4に示す褥瘡の発生と関連のあるリスクについて実施すること。

評価項目はわかりやすく、あくまで「褥瘡の発生と関連あるリスク」について、日々のケアの中で確認できるものです。

 

私たちの施設では、初回入所時に評価し、以後毎月末に確認していきます。

レセプト時に状況が確認できるようにします。

 

当施設は評価用紙「褥瘡リスク評価表」(参考までに)で行います。

毎月の評価は、変更点のみがわかりやすい帳票としました。

 

褥瘡ケア計画

褥瘡ケア計画は様式例(褥瘡対策に関する計画書)をそのまま使うことにしています。

 

多職種協働で作成することとされていますので、これまでどおり褥瘡委員会で検討する予定にしています。

 

リハビリテーション科としては、ポジショニングや座位セッティングの助言、福祉用具の勉強会などで関わります。

 

 

訪問リハビリのオーダーで多くなっている終末期介入。

 

圧倒的にガンの方です。

急激に進行する場合も、緩徐な場合もあり、私たちにもスキルが求められます。

決して回復はしないけれども、「らしさ」を支援する貴重な介入です。

 

恥ずかしながら、昔はほとんど興味がなかったのです。

 

 

しかし、父をガンでなくしてから、終末期リハビリ介入の価値に気づいたかもしれません。

 

 

現場で求められるスキルは多岐にわたります。

 

ポジショニング、リラクゼーション、呼吸介助、摂食嚥下、口腔ケア。

介助スキル、家族への助言、関連事業所の連携、薬や栄養。

それだけでなく、人生哲学、宗教なども極めて重要。

もっともっとありますね。

 

「リハビリ=運動」じゃ、とても解決できないんですよね。

 

 

私は、特別何かのスキルを極めているわけではありません。

浅く広く・・・のタイプかもしれません。

 

でも、これが活かせるのかもしれないと思っています。

 

人の最期に必要なことって、医療従事者としてのスキル+個人としての広さや深さかと思います。

決して私が広く深いわけではありませんし、まだまだ伸びしろがあると感じています(笑)

 

 

身体を少しでも楽にできる技術があるなら、どんなものでも活用したらいいと思います。

 

身体へのアプローチでは、国際統合リハビリテーション協会の技術を多く活用させてもらっています。

利用者様から「楽になる」と声をいただきやすいのが理由の一つですが、

そのアプローチの背景には、はっきりとした哲学があるからです。

 

もっとすごいテクニックは世にたくさんありますが、それよりも統合医療の考え方に基づく方法論が、やはり終末期リハビリテーションには重要だと感じています。

 

先日、京都老健協会のリハ部会研修で、改定のポイントについて学んできました。

今回学ぶと言うよりは、再確認と意見交換が主なテーマで、運営方法や工夫について話会いました。
私は舞台裏の照明係で、ボタンをポチポチしてましたけどグラサン

やはり主な議論は、
①入所、週3回の個別リハビリ
②通所、リハ提供体制のタイムマネジメント
③訪問、医師の診療方法
です。

解釈が緩まることを期待せず、老健の王道を進むことですね。
期待に応える施設へ着実に成長していこうと思います。

今月より私の施設も超強化型へ。
中身が伴うように頑張ります‼

「周りの人に迷惑をかけたくないんです」と担当利用者が語りました。

 

最近体調を崩し、数日入院したものの、検査では特別な診断もされず「廃用症候群」だったと。

「先生からは施設に入ったらどうかと言われたんやけど、やっぱりしょうがないかな・・・。入所費と家賃を二重に払うのはしんどいねん。でも、入院は嫌やし、早く帰りたいって退院したけど、しんどいねん。できたら家で暮らしたいし、デイとかに行ったらいいかって思っているねんけど・・・。でも、私はリハビリだけでいいねん。お風呂はヘルパーさんにお願いして家で入りたいねん。でも、このしんどいのが何とかならんかな、いい薬ないのかな。でも、デイに長いこといってたらしんどいですやろ。毎週体操サークルに連れて行ってもらっているけど、みんなに手伝ってもらって迷惑かけてるし、もうはよお迎えにきてもらったらいいねんけど。やっぱり施設に入らなあかんかな・・・・」

 

でも・・・、でも・・・、でも・・・と、エンドレスにぐるぐる話がめぐっているようでした。

 

確かに歩行レベルが低下して疲れやすくなっていましたが、それでも一人で暮らしたいと踏ん張る姿には尊敬です。

ここで気になったことは「迷惑をかける」という認識です。

 

自分の身体が動かなくなることで、心理的につらくなる時期はあります。葛藤している時期。

 

私たち日本人は「人様に迷惑をかけてはいけない」というDNAが組み込まれている、素敵な人種なのかもしれません。

周囲に配慮し、住みやすく暮らしやすい地域を守りたいと願い協力しあいます。

 

要介護状態になるということは、他者の手助けが必要となることです。

地域でいつまでも暮らせる仕組みが介護保険であり、地域包括ケアであります。

この利用者を支えるご近所さんや毎週参加している体操ボランティアさんたちは、喜んでその役割を果たしてくれています。

 

私:「だれが迷惑をかけているんですか?」

利用者:「私。体操では私より年を取った人が手伝ってくれるんやで」

私:「皆さんが迷惑だった言ってますか?」

利用者:「いや、私がそう思っているだけやけど」

私:「そうですよね。皆さんは何て言ってます?」

利用者:「来てくれると嬉しいって。みんな話するのが好きだから、楽しいんやって」

私:「ですよね。お話し上手ですもんね。で、誰が迷惑だって思っているの?」

利用者:「私や。」

私:「自分で自分を迷惑がっているっておかしくありません? それで自分を責めて苦しめて。 冷静に考えて、ご自身がかわいそうじゃないですか?」

利用者:「そやけど・・・そやな」

私:「もう少しやさしくしてあげてもいいんじゃないかなぁ。私たちにもこうして仕事を与えてくれて、それも楽しく働かせていただいて感謝しているんですよ。体操の皆さんも一緒だと思いますよ」

利用者:「そうか。話をして楽になったわ・・・」

 

このやり取りが正解だとは思いませんが、この瞬間に現れた笑顔に価値を見出しています。(勝手な思い込みです)

 

迷惑をかけたくないと思っている人は、大抵すばらしい努力家。

本当に迷惑をかけている人は、相手が困っていることに気付くことすらできない。

 

日々の臨床には、たくさん成長の糧があふれています。

 

感謝。