温度差ってありますよね。
私が特に感じるのは、退院時訪問指導のとき。
担当していた利用者が回復期病院から退院したときのことです。
病院セラピストさんは、
「転倒リスクが高いので、ベッドの横に据え置き手すりを二つ置いて、反対側へ起き上がらないようにベッド柵と棚を置いてください。そしてポータブルトイレからの立ち上がりには座面高が47センチ欲しいので、補高便座を据え置いてください・・・・」
セラピストお二人が指導していたのですが、ほんと一生懸命なのはわかりました。
メジャーであちこち図って、写真とって、記録して・・・・
家族は「はい。そうします」とけなげに相槌をうっていました。
私は、卑怯ですがこのとき遠くで話を聞きながら、利用者とお話ししていました。
微妙な空気を感じながら・・・
介護保険領域で働く地域系セラピストにはこんな感じの人少ないのではないのかな。
(個人的な偏見ですのでスイマセン)
やはり、退院して1週間後、指導通りの環境設定から逸脱していました。
だって、「本人と家族の意向聞いてないもん」
意向なんて聞かなくても「察する」力が求められているんですね。地域では。
病室の空間をそのまま自宅にもってきたらあきまへん。
セラピストは動作をみるプロフェッショナルですが、
動作の連続が生活になるわけではないのです。
「生活」とか「暮らし」の中に最適な動作環境を落とし込むことが生活支援のポイントです。
このケースでは、すぐに手すりは返却され、補高便座はそもそも導入されず、それでも十分に生活されていました。反対側に起き上がることなんて習慣上そもそもありませんでした。
退院前訪問指導の時には、ぜひとも事前にご家族と話をしてみてください。
いきなりメジャー取り出さず、一言雑談でも。
この雑談もホントはかなり狙っていくんですけどね。
