事業計画第3回 組織力向上の計画です。
セラピストの悪い癖。
それは、きれいな言葉を使うことで、現実から目を背けてしまうこと。
私自身いつもメンターから指摘されていることです(^-^;
言葉の定義を明確にし、行動に具体性を持たせる習慣をつけていきましょう!
■組織力を高めるには
Ⅰ「組織」とは何かを理解する
Ⅱなぜ「組織力」を高める必要があるのか?を理解する
Ⅲ組織力を高める要素について理解する
Ⅰ組織とは何か?
リーダーは「組織」とは何かを定義し、構成員に示せる能力が必要
①「組織」について考える
組織と群れの違いについて、はじめに熟考しなければなりません。
答えではなく、リーダーが捉える組織理解が、運営に深さや幅をもたせることになるため、リーダー個人の理解が大切になるところです。
思えば働き始めたころの私のチームは、群れに近かったと思います。
セラピストが数名集まっただけ。自分が有利になるように、各自が若干の調整して、事なきを得るように働く「群れ」でした。
この状態が続くと、すばらい理念をお題目のように唱えるものの、目的、目標は形骸化して達成しなくてもよいものになっていきます。
そして、本当のところで何のために、誰のために働いているのかわからなくなり、スタッフ満足度は低下していきますし、いわゆる「お局」が出来上がるチームもあるのではないでしょうか?
②「組織」と「群れ」の違い
人が2人以上集まると集団(群れ)となります。
その集団が目的、目標をもって、行動・役割・考えを共有することで、人の集まりは「組織」となります。
群れとの違いは目的を持ち、構成員が共有していることです。
この組織を成長させるのが、チームリーダーの役割になります。
Ⅱなぜ「組織力」を高める必要があるのか?
平成27年度介護保険改定で倒産件数は増加。

東京商工リサーチ様の資料です。
介護事業所の倒産件数は増加傾向をたどっています。
制度改定により、小規模事業所の倒産が目立っており、その原因は販売不振と人手不足といわれています。
また、大手事業所との二極化が進んでいると報告されており、厳しい制度改定の中にも実績を上げている事業所があるという事実。
もちろん、スケールメリットはあると思いますが、それだけでは片づけられない問題。
つまり、サービスの質と従業員満足度。
これからの時代は働き手が減少していき、どの業界でも人員確保が課題となります。(ただでさえ介護職は集まりにくいのに)
法人に人を集めるためには、魅力ある組織に成長しなければなりません。魅力がなければ、利用者が集まらないだけでなく、働き手が集まらないわけです。
そうなると施設の倒産ってこともありえるわけで、働く場所がなくなるのです。
誰かに雇ってもらい、養ってもらい、指示が出されるのを待ちつづける職員が多い、この医療介護業界。リハビリ科が組織力を高め、職域を拡大していくパワーが必要になります。(開業を勧めるというわけでなく、法人内貢献や部門マネジメント力発揮を!)
主体性を発揮し、役割を果たせる存在になりたいですね。
Ⅲ組織力を高める要素
組織力という見えないものを見える化していくのがチームリーダーの役割。
①組織構造の理解
組織構造にはタイプ別に分かれます。この辺りは組織論をググってみてください。
一般的老健は少人数ですし、一人のリーダーと数名の役職者、そして構成員となり、「機能別組織」に分類されることになるでしょう。
自分たちがどのような組織形態と特徴を持っているのか理解すると、運営がわかりやすくなり、事業計画作成がわかりやすくなるとおもいます。
②従業員満足度は?
従業員満足を把握する方法としては、日頃のフリートークや個人面談、そしてアンケート調査でしょうか。
具体的に見える化して、変化を魅せることが重要です。
私のチームでは今年度アンケートを実施し、改善していきます!
③従業員満足度の構成要素を考える
大別すると、労働条件、働きがいになるでしょう。
- 労働条件は、労働時間、残業時間、休日数、休日の取りやすさ、賃金など。
- 働きがいは、自己成長、サービスの質、法人理念や組織方針への共感、情報伝達、対人関係、教育など。
スタッフの不満は、サービス残業や、休日、賃金などになりやすいのでは。
満足は、利用者からの評価や、自己の有効感、達成感が得られたときになるのでは。
不満の解消が満足度向上にならないことに注意しなければなりません。
各個人で満足ポイントが違うわけですし、スタッフ個人の特性を理解し、スタッフには理解されていると感じてもらうことが重要になりますね。
まとめとして
上記を総合的にとらえ、従業員満足度を高め、組織力を高める計画を作成していきます。
間違えてはいけないことは、満足度は重要ですが、全員の満足度を上げることが最終ゴールではないということでしょう。
意味をはき違えた御用聞きリーダの組織は「群れ」になってしまいます。だからこそ、法人の理念や部門方針の伝達と共有が重要となるわけです。
リーダーは法人からの要求をそのままスタッフに伝えては能がありません。
また、スタッフの要求をそのまま法人に伝えても能がありません。
伝書鳩ではなく、情報を組織形態と成長程度に合わせて翻訳する力が求められているわけですね。
理想とするリーダーへの道のりは、いつまでも続いていくのでしょう・・・。