平成30年度の介護保険報酬改定項目が発表され、はや10日が経過しています。

あと7週間で新年度への準備が必要です。


老健は在宅復帰機能の本質が問われることになります。


 

毎年思います。

各改定項目に反応するのも運営上大切ですが、反応するのみでは流されてしまいますね。

 

航海といっしょで、自分たちの現在地(施設の現状)を知り、風と海流(政策)を読み、周辺環境(地域)を把握し、目的地を定めることが重要。乗り組み員が目的地を知らず、航路も知らなければ、不安とパニックに襲われてしまうでしょう。これから予測される逆風や天候悪化に備える必要があります。

 

医療介護業界は、法人という船にのっておけば安心という時代ではなくなったのは周知の事実。

 

THE正解は無いけれど、乗組員がしっかりと意思統一しなければ大変なことに。

リハビリ管理職は個別リハに逃げてしまいがち。

 

目の前の利用者のために・・・

技術スキルを上げるために・・・

教育のために・・・

研究のために・・・

成績を上げるために・・・

人員不足だから・・・

 

個別リハを実施する正当な理由は五万とある。

決してそれらは否定できないものだろう。

 

しかし、個別リハを実施することで、本来やるべきことから目を背けてはならない。

それは、管理職として部門をマネジメントすること。

 

利用者への個別リハは、本当に充実感があるもの。

管理者となれば、量を追い求めていることに安心感を得やすい。

自分を1馬力として働かせるほど、精神的に安定する。

その時本来の仕事から目をそらせることができるからだ。

 

「管理者は個別リハに逃げてはダメです!

スタッフに個別(リハビリ)をすることが仕事ですよ!」

私のメンターはやさしくも厳しく指導する。

 

第3者が指導してくれる環境はとても大切です。

 

昨年、老健の役割が明確化されました。

 

「主としてその心身機能の維持回復を図り、居宅における生活を営むことができるようにするための支援が必要である者」を対象とするとされました。

(152回介護保険給付費分科会資料より)

老健は在宅復帰、在宅療養支援のための地域拠点となる必要がある。

リハビリテーションを提供する役割を持つ必要がある。

 

だからこそ、言葉の定義を明確にしておくことが大切です。

「在宅」とは

「在宅療養支援」とは

「リハビリテーションの提供」とは

「在宅生活に必要な老健の役割」とは

など、施設として議論を深めておかなければ、空中分解しそうです。

 

厚生労働省は、老健の在宅支援機能として、①重度利用者の支援、②喀痰吸引、経管栄養者の支援、③在宅復帰率、④ベッド回転率を期待しています。↓

 

これら機能をはたすために、リハスタッフの加配、支援相談員の加配、入所前後訪問指導、退所時指導、多機能サービスを求めています。↓

 

さて、リハビリ職員が平成30年度へむけて準備しておくべきこととは何か。

やるべきことは沢山ある。その中でも自施設の最重要課題は何か。

そして、主体性を発揮させるべき項目は何かと考えて、行動していこうと思う。

 

時間は限られているからこそできることがある。

老健セラピストとして、この今に全力をつくしていく所存です!

はじめてST(言語聴覚士)と仕事をしたとき、私はかなり偏見と誤解をしていました。

なぜなら・・・

「私は首から下は見れませんから!」と平気で語るSTさんと出会ってしまったからです。

そのSTは「老健にはSTの対象者がいない」といって退職なされましたが、それから数カ月STは役に立たないと嫌悪感を覚えていました。

しかし、現在は本当にすばらしい仕事であり、特に老健をはじめとする地域で活躍してほしいと願うようになりました。

私の考えが変化したのは、現在共に働くSTのお蔭です!

 

 

老健におけるSTの役割とは?

 ①食支援とコミュニケーション支援

 ②食事場面で本領発揮

 ③食支援は部門を超える架け橋となる

 

①老健STの役割は、食支援とコミュニケーション支援

STは元来言語に特化したリハビリテーションですが、口腔機能、聴覚機能の再獲得を促す専門職です。

口腔機能への特化が嚥下・食事への専門性へとつながり、聴覚機能はコミュニケーションを構成する聴覚感覚器のみならず脳機能へのリハビリへも専門的に広がりました。

摂食機能といってしまうと飲み込めればいいとなりますが、地域リハビリでは食事、食文化を捉えて、食事姿勢や食事時間、嗜好や味覚、見た目、雰囲気とか環境設定などの個人背景を考慮した支援が求められます。

コミュニケーションとは対人関係支援です。高齢者や認知症の方への適切なコミュケーションの能力維持向上をめざすのもSTの役割です。

 

②食事場面での活躍

新規入所者の食事評価はSTが必ず実施します。食形態と嚥下機能の確認が中心ですが、管理栄養士と看護師、介護士と話し合って食事形態を決めます。毎日食事場面のラウンドを行いますが、週に1回以上管理栄養士と一緒に評価を行い、看護介護スタッフと確認をしています。食事は毎日のことなので、リハビリ室にSTへの相談依頼が頻回にあります。そのため現在は専用PHSを持参してもらいました。それぐらい生活の中で活躍する職種です。

 

③部門の架け橋となるST

老健の加算項目として、経口維持加算、経口移行加算、口腔衛生管理加算があります。直接STが個別リハとしてかかわる実施加算ではありませんが、積極的にマネジメントを行い、部門を超えた架け橋となっています。特に訪問歯科医師・歯科衛生士との調整を行い、介護士が指導助言を受けやすいように調整しています。

 

介護給付費分科会資料です↓

「介護保険施設入所者に対し、介護者による毎食後の口腔清掃+週に1~2回歯科医師もしくは歯科衛生士による口腔衛生管理を実施したところ、対照群に比べて、口腔ケア群では期間中の発熱発生率が低く、2年間の肺炎発症率が低かった

 

口腔衛生管理体制加算のメリットを介護士も感じているというアンケート結果です↓

 

 

同僚のSTは目立つタイプではありませんが、着実に利用者の支援をして、施設内からの信頼を得ています。リスクの高い利用者へは毎日口腔ケアを実施し、認知症の方へのプログラムも行い、活動性が上がるように体操やゲームも交えています。日々の彼の姿勢が信頼につながっていると感じています。

 

ひとりの発言で職種に偏見をもってしまった、当時の私の力量があまりにも低すぎたと反省の限りです。

 

老健業界にもっとSTが増えてほしいと願っています!

転倒・外傷などだけが事故ではありません。

リスクマネジメントは視点をひろく持ち、環境改善し、一手先の不利益を回避することを目的としています。

 

リハビリ部門で、FAX誤送信が発生しました。

これは明らかに事故です。

 

原因はFAXの事業所登録機能が理解できてなかったこと。

 

事故に対して対応策をすぐに打つことが重要。

1FAX送信の注意事項を文章にした

2機会操作方法について、送信方法と注意事項を実地確認した

3事業所リスト作成し、最終確認を行いやすくした(同法人他事業所、類似名称のチェック)

 

これらの対策をうち、3カ月間のモニタリングを行い再評価する予定です。