原発性アルドステロン症・・・カプトプリル負荷試験 | おてんばナースの日記

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原発性アルドステロン症(primary aldosteronism:PA)の機能確認検査の1つである。

PAは副腎皮質の腺腫や過形成による副腎からのアルドステロンの自律的過剰分泌により、

高アルドステロン・低レニン性高血圧、低カリウム血症をきたす内分泌性高血圧症である。

 


ACE阻害薬のカプトプリルを投与すると・・・

正常であればレニン分泌に関するアンジオテンシンⅡによる抑制(negative short feedback)がなくなり、レニンの分泌反応が亢進する。

一方PAでは、アルドステロンの自律的過剰分泌によりレニン分泌が抑制されているため

カプトプリルを投与してもレニンの分泌反応が乏しいし、アルドステロンの濃度は高いままになります。

 

カプトプリル負荷試験は、この反応の違いを、スクリーニング検査で血漿アルドステロン濃度(PAC、pg/mL)、

血漿レニン活性(PRA、ng/mL/時)を同時測定して、ARR(PAC/PRA比)として算出する。

陽性判定基準は、カプトプリル50mg負荷後、60分又は90分後の採血で、ARR>200。

(またはPAC/ARC(活性レニン濃度、pg/mL)比>40、PAC>120 pg/mL)。