自分という唯一無二の作品を創り上げよ ~ 2022年8月号『致知』最新刊より ~ | 致知出版社公式アメーバブログ

 

 

 

解剖学者にして昆虫収集家、さらには大ベストセラーとなった『バカの壁』などの著作を通し、切れ味鋭い人間観察や社会批評でも知られる養老孟司氏。若き日の体験や活動の土台となるポリシーをお話しいただき、その豊かな才能の源を探った。

 

 ***

 

 

「人間として未完成な若い人には、

これから埋めていくべき余白がたくさんある。

冒頭に述べた日常の有り難さを心に刻みつつ、

その膨大な余白を自由に埋めて、ぜひとも自分

というかけがえのない作品を創り上げてほしい」 

 

養老孟司
解剖学者

 

 

学びというのは、五感を通して行うことが大事である。


解剖では目を使うし、耳も使うし、手を通じていろんな感触が伝わってくる。スマホでいくら立派な知識を集めても、それが身についていなければ何の役にも立たないが、体を動かし、五感を通じて学んだことは真に自分の身になる。


私の別荘には、いろんな昆虫マニアが訪ねてきては興味深い話を披露してくれる。先日訪れた蝶の専門家は、蝶を採る時には闇雲に網を被せようとしてはいけないという。網や枠がぶつかって蝶を傷つけてしまうことがあるからだ。止まっている蝶の近くを叩き、パッと飛び立ったところでスッと網に入れるのが上手な採り方なのだそうだ。


名人クラスになると、飛んで来る蝶の手前でわざと空振りをする。蝶は驚いて一・五秒ほどフッと舞い上がり、必ず元の位置に戻るので、そこを返す網で捕らえるのだという。


こういうことは、自分で体験してみなければ分からない。何事も体を動かし、五感を駆使して取り組んでいれば悟るものがあり、それがどこかで人生に通じていたりもする。それが発見というものである。


 

 

プロフィール

 

養老孟司

ようろう・たけし――昭和12年神奈川県生まれ。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入り、同大学教授に就任。平成7年退官、同大学名誉教授に。幼少期から親しむ昆虫採集と解剖学者としての視点から、自然環境から文明批評まで幅広く論じる。平成元年『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞受賞。著書は他に『唯脳論』(青土社・ちくま学芸文庫)『バカの壁』(新潮新書)など多数。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

~『致知』最新刊2022年8月号

 

 

★『致知』最新号(特集、連載)の主な読みどころ

 

「覚悟を決めた時、勝利への扉は開かれる」

表紙を飾っていただいたのは、
柔道とラグビー、
それぞれの分野を若き情熱で牽引する
井上康生さん五郎丸歩さんです。

対談は和気藹々とした雰囲気の中にも、
己の心身を厳しく鍛錬し、
世界の舞台で闘い、実績を上げてきた
お二人ならではの真剣さ、
緊張感が漲っていました。

スポーツの枠を超えた、
あらゆる仕事に通じる極意を学びます。


「バリアフリーな社会を目指して」

会社勤めをしながら歌手として
活躍する小澤綾子さん
ユーチューブチャンネルなどを通して
心のバリアフリーを伝え続ける中嶋涼子さん

共に難病のために若くして
車椅子生活を余儀なくされていますが、
その前向きな生き方とどこまでも明るい笑顔は、
人生いかなる境遇にも絶望してはならないと
大きな勇気や希望を与えてくれます。


「明治天皇に学ぶ日本人の生き方」

なぜ明治日本はアジアで唯一、
近代化を成し遂げられたのか。

そこには明治天皇の並々ならぬ
ご覚悟があったと、日本史に精通する
岡田幹彦さんは言います。

岡田さんが涙ながらに解説した
明治天皇の日本を思う御心に、
日本人としての誇りを呼び覚まされる思いがします。


「文士 小林秀雄を語る」

中村学園大学客員教授・占部賢志さんにとって、
小林秀雄の研究は半世紀続くライフワークです。

若き日の邂逅を交え、
一般にほとんど知られていない
小林秀雄の人柄や思想について
語っていただきました。

それぞれの逸話や論評から
占部さんの師への敬慕の念が伝わってきます。


「インタビュー 3本」

インタビュー欄には、
百一歳の現役最高齢ピアニスト・室井摩耶子さん
タニタの若き三代目社長・谷田千里さん
イタリアンシェフの巨匠・日髙良実さん、
覚悟を決めて道を拓いた
プロフェッショナル3名にご登場いただきました。


「覚悟からすべては始まる」

共に徒手空拳で創業した会社を
一代で優良企業へと導いてきた、
フォーバルの大久保秀夫さん
アチーブメントの青木仁志さん

対談取材を通して、
お二人の心のベースには
「愛」が溢れていると感じました。

家族や社員、お客様をはじめ
縁ある人たちを幸せにしたいという
「利他の精神」が覚悟を本物に
昇華させるのかもしれません。


「松尾芭蕉の歩いた道」

「昨日の発句は今日の辞世。
 今日の発句は明日の辞世」

その言葉の如く、俳聖・松尾芭蕉は
いまこの瞬間を精いっぱいに生き、
数多くの名句を詠みました。

境野勝悟さん安田登さんの対談は、
禅と能楽の視点で芭蕉を論じ掘り下げており、
他にない独特の趣があります。

芭蕉の歩いた道を辿ることで、
人生いかに生くべきかを考えさせられます。


その他連載

「二十代をどう生きるか」
養老孟司氏(解剖学者)


「私の座右銘」
草野 仁(TVキャスター)


がご登場!


 

 

 

お申し込みはこちらからどうぞ

 

 

 

★★『致知』ってこんな雑誌です★★

 

本あなたの人生、仕事の糧になる言葉、

教えが見つかる月刊『致知』の詳細・購読はこちら

 

 

 

お申し込みはこちらからどうぞ

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今話題の書籍のご案内

 

ベストセラー書籍、待望の第2弾!!

 

『1日1話、読めば心が熱くなる
 365人の生き方の教科書』

 

藤尾秀昭・監修
 

 

本書では、『致知』創刊20周年以前
(1978~1998年)の記事にも思いを馳せ、
名経営者や名指導者など、
各界の“レジェンド"と呼ばれる人物の逸話
多数収録されている
のもポイントのひとつ。~

◆ 収録記事の一部 ◆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

      ※肩書は『致知』掲載当時


「人生の闇を照らしてくれる光」
 五木寛之(作家)

「人生で一番大事なもの」
 稲盛和夫(京セラ名誉会長)

「十年間辛抱できますか」
 浅利慶太(劇団四季芸術総監督)

「一期一会」
 瀬戸内寂聴(作家)

「独立自尊の商売人になれ」
 柳井 正(ファーストリテイリング社長)

「人間の力は出し切らないと増えない」
 平尾誠二(神戸製鋼ラグビー部ゼネラルマネージャー)

「会社がおかしくなる6つの要因」
 永守重信(日本電産社長)

「自分の限界を超える条件
 長渕 剛(シンガーソングライター)

「逆算式目標設定術」
 岸田周三(レストラン カンテサンスシェフ)

「忍耐は練達を生じ、練達は希望を生ず」
 加藤一二三(将棋棋士)

「“なぜ?”を5回繰り返せ」
 張 富士夫(トヨタ自動車相談役)

「仲間を信じ、童心を忘れず、科学に徹する」
津田雄一(「はやぶさ2」プロジェクトマネージャ)

「金メダル獲得の原動力」
 古賀稔彦(柔道家)

「決勝戦直前の姉のひと言」
 伊調 馨(ALSOL所属レスリング選手)

「一流プレーヤーに共通したもの」
 岡本綾子(プロゴルファー)

「ジャニー喜多川さんの褒め方・叱り方」
 村上信五(関ジャニ∞)

「人は負けるとわかっていても」
 佐藤愛子(作家)

「世界に挑戦する上で影響を受けた人」
 宇津木麗華(女子ソフトボール日本代表監督)

「人の痛みを知る人間になれ」
 村田諒太(WBA世界ミドル級スーパー王者)

「会社経営は常に全力疾走である」
 山中伸弥(京都大学iPS細胞研究財団理事長)


            ……全365篇

オリンピック史にその名を残す伝説の水泳選手、
「はやぶさ2」のプロジェクトマネージャ、
庵野秀明氏が尊敬する映画監督……など、
時代や職業のジャンルを超越した方々の話から、
自らの仕事や人生に生かせる教訓が
得られるのも、本書ならではの魅力です。

 

☆お求めはこちらからどうぞ★

 

 

***

 

 

 

 

      『稲盛和夫 一日一言』

 

 

※詳細はこちらからどうぞ!

 

 

 

 


★『1日1話、読めば心が熱くなる
 365人の仕事の教科書』


 藤尾秀昭・監修

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆ 収録記事の一部 ◆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「知恵の蔵をひらく」
 京セラ名誉会長・稲盛和夫

「現場には仕事と無駄の二つしかないと思え」
 トヨタ自動車相談役・張富士夫

「プロは絶対ミスをしてはいけない」
 福岡ソフトバンクホークス球団会長・王貞治

「一度は物事に死に物狂いで打ち込んでみる
 建築家・安藤忠雄

「人を育てる十の心得――加賀屋の流儀」
 加賀屋女将・小田真弓

「ヒット商品を生み出す秘訣」
 デザイナー・佐藤可士和

「嫌いな上司を好きになる方法」
 救命医療のエキスパート・林成之

「準備、実行、後始末」
 20年間無敗の雀鬼・桜井章一

「公私混同が組織を強くする」
 神戸製鋼ゼネラルマネージャー・平尾誠二

「一番よい会社の条件」
 ファーストリテイリング会長兼社長・柳井正

「仕事にも人生にも締切がある」
 料理の鉄人・道場六三郎

「脳みそがちぎれるほど考えろ」
 日本ソフトバンク社長・孫正義

「奇跡を起こす方程式」
 指揮者・佐渡裕

「10、10、10(テン・テン・テン)の法則」
 帝国ホテル顧問・藤居寛

「自分を測るリトマス試験紙」
 将棋棋士・羽生善治

「負けて泣いているだけでは強くならない」
 囲碁棋士・井山裕太

……全365篇
 

 

…………………………………………………………

☆お求めはこちら。

 

 

 

 

★人間学を学ぶ月刊誌『致知(ちち)』ってどんな雑誌?

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

一冊の本が人生を変えることがある
  その本に巡り合えた人は幸せである

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・