MEGADETH"THE SICK,THE DYING... AND THE DEAD!" | 日々是勉強

日々是勉強

昔むかし、偉~いお坊さんが「身の回りのあらゆるものに、
学ぶべきことがある。まさに、人生日々是勉強である」
と言ったとか言わないとか(言ってない)。
 1か月の育休を機にブログを始めることにしました。
日々、感じたことなどを書きつづっていきたいと思います。

1.The Sick,The Dying... And The Dead!

2.Life In Hell

3.Night Stalkers

4.Dogs Of Chernobyl

5.Sacrifice

6.Junkie

7.Psychopathy

8.Killing Time

9.Soldier On!

10.Celebutante

11.Mission To Mars

12.We'll Be Back

13.Police Truck (Bonus Track)

 

 MEGADETHが、ANGRAのギタリスト:キコ・ルーレイロを迎え入れた時は驚いたが、そのキコ加入後2枚目のアルバム。

 前作、"DYSTOPIA"も非常に良いアルバムで、オレはMEGADETHの大ファンというわけではない(METALLICAの方が好きだし、スラッシュメタルということで言えばSLAYERやKREATOR、SODOMの方が好み)が、随分楽しませてもらった。MEGADETHにキコは合うのか・・・?と危惧したが、彼の良さが埋没することなく、MEGADETNに新しいアクセントとして機能しているように感じられた。

 で、今作。

 素晴らしい。一聴したときにも「良いな」と感じたが、聴き込むと新たな良さが感じられる。

 1曲目から彼ららしさ全開。この曲のように、ヴォーカルが声を張り上げずにサビを歌うのもMEGADETHらしいと感じる。デイブ・ムステインのヴォーカル、声にクセがあって以前は好きじゃなかったが、クセはそのままに、なんだか随分聴かせるようになったと思う。この、The Sick~は、彼以外のヴォーカルが歌ったらあまりは良いと感じられないのではないだろうか?

 2曲目で更にアクセルを踏み込む感じ。

 で、3曲目。イントロから非常に攻撃的なのだが、キコが彼らしいフレーズを聴かせるだけでなく、作曲にもキコが関与しているもんだからどことなくANGRAっぽい雰囲気を感じさせるところがあって、そこが素晴らしく良い。

 

 

 4曲目も。イントロからANGRAっぽい。でもそれがMEGADETHのアルバムに見事に溶け込んでいて、全く違和感がない。そのバランス感覚は見事だ。

 

 

 この後も、とにかく、ところどころ「あぁ、キコっぽい」というフレーズがあちこちであって、でも、しつこいようだが全くMEGADETHらしさを失っていない曲が続く。デイブ・ムステイン流石。キコを迎え入れるにあたり、こんなに上手くいくと思っていたんだろうか?思っていたんだろうなぁ・・・ 素晴らしい。ワンマンな感じのデイブだが、思いのほか懐が深いんだなぁ。

 

 MEGADETHのコアなファンからは批判されるかもしれないが、オレにとってはこのアルバムがMEGADETH最高傑作だと思う。前作も非常に良くて、繰り返し聴いたものだが・・・

 

 STRATOVARIUSもそうだったが、長い歴史があるバンドが、今この時代にこういうアルバムを世に送り出せることが、本当に素晴らしいと思う。

 

評価:95点 

 

 

 

 

アルバム冒頭からの3曲。

これより激しい曲、速い曲、ヘヴィーな曲。そういった曲はいくらでもあると思うが、安定感がありながらもスリリングな雰囲気が感じられる、そういった曲を聴かせてくれるバンドはそうはいない。