小椋 佳『遠ざかる風景』 | 日々是勉強

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昔むかし、偉~いお坊さんが「身の回りのあらゆるものに、
学ぶべきことがある。まさに、人生日々是勉強である」
と言ったとか言わないとか(言ってない)。
 1か月の育休を機にブログを始めることにしました。
日々、感じたことなどを書きつづっていきたいと思います。

 

1枚目 SIDE A
1.イントロダクション
2.しおさいの詩
3.六月の雨
4.俺達の旅
5.時
    SIDE B
1.少しは私に愛を下さい
2.飛べない蝙蝠(こうもり)
3.思い込み
4.スダンドスティル
5.揺れるまなざし
2枚目 SIDE A
1.白い一日
2.ほんの二つで死んでゆく
3.遠きにありて
4.めまい
5.屋根のない車
    SIDE B
1.身辺抄
2.ゆきどまりの海
3.シクラメンのかほり
4.木戸をあけて
5.さらば青春
 
 このアルバム(レコード)は、先日コメントした南こうせつのアルバムを購入したよりもずっと前。昨年に購入したものになる。
 
 小椋佳は、昔、母がよく聴いていたので、好むと好まざるとオレも繰り返し聴いた。幼い頃聴いていたものは体に染みついているというか、自分というものを構成しているものの一部になっているようで、今はヘヴィーメタルやハードロックをこよなく愛するオレではあるが、それとは全く共通点がない、この小椋佳なんかを聴くと、なんだか落ち着くのである。しょっちゅう聴こうとは思わないが。
 
 このアルバムも、2枚組のライブアルバム。ただ、曲間に拍手があったりはするが、小椋佳と観客とのやりとりなどは収録されておらず、殆ど曲のみ。なので、ライブの雰囲気を感じられるという点では南こうせつのアルバムに軍配が上がる。
 
 ただ、行ったこともないので想像するしかないが、きっと小椋佳のライブというのは、まぁ彼が語ったりする場面はあっただろうけれども、観客とやりとりがあったり、会場中が大合唱になったりするようなことはなく、落ち着いた感じで、観客は静かに彼の歌に聴き入る。そんな感じだったのではないだろうか。
 このアルバムを聴いていても、とにかく、しっとりと、落ち着いた感じ。
 でも、やはりライブ盤。スタジオ盤とはアレンジも雰囲気も違って、ライブならではの良さを伝えてくれる。
 
 何度も何度も聴いた(聴かされた)曲達が、ちょっと新鮮に感じられる。
 イントロからの「しおさいの詩」。「少しは私に愛を下さい」。「揺れるまなざし」。「白い一日」。「屋根のない車」。彼の代表曲であろう「シクラメンのかほり」。。素晴らしい。
 でも、このアルバムで特に良いなぁと感じるのはアンコールの2曲「木戸を開けて」「さらば青春」。この2曲の前にだけ、彼の語りが聞ける。その語りも、彼の人柄がにじみ出ているように感じられて、微笑ましい。「さらば青春」では、観客の控えめ(?)な手拍子も聞こえて、昔のライブ、というより「コンサート」という方があっているのかな、その雰囲気が感じられる。小椋佳の歌唱も、他の曲よりノッている。
 
 小椋佳を繰り返し聴いていた母は、こういったコンサートに行ってみたいと思っていたんだろうか?今度、このアルバムを実家に持っていって聴かせてみようと思う。
 
 ものすごく歌が上手いというわけではないのだろうが、彼の歌がオレは好きだ。