今回紹介する記事は
2023年7月27日付けの
 
「朝日新聞」の記事です。
  
【脱スランプへ 初心に帰る】


というタイトルで、
HTBチーフディレクター藤村忠寿氏が、
「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」は、
この上ない人生訓であることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

  ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 フィンランド発祥の「モルック」を始めて2カ月。

わたくし早くもスランプに陥った。

始めたばかりの頃はあんなに簡単に当てたのに、
てんで当たらなくなってしまった。

 原因は「欲」である。

初めてモルックをやった日に意外と簡単に的に当たり、
周りからおだてられ、
自分は人よりもうまいんだと思い込んでしまった。

それで調子に乗って、
より難しい的を狙うようになった。

当然のことながら当たらない。

何回も続くとさすがに自信喪失、
簡単な的ですら手が震えて当たらなくなってしまった。

 どんなことでも初めての時は無欲だし謙虚である。

うまくいかないのは当たり前だから、
失敗したとて恥じることなく、
自分を納得させることができるし、
他人からのアドバイスも謙虚に受け止められる。

それをただ積み重ねていけば、
きっと実力は着実に上がっていくはずである。

 でも人間そうはいかなくて、
ある程度のところまでいくと、
「もう大丈夫」という裏打ちのない自信を元に、
なるべく他人の手を煩わせずに、
なるべく早く自立しようとする。

そんなヒヨッコの段階ですべてうまくいくとは思っていないのに、
たった一つの失敗で落ち込んでしまい、
引き金となって自信を失い、
ややもすれば「もうダメだ」と自暴自棄になってしまう。

いわゆる自滅である。

自信と自立と自滅を勝手に自分の中で繰り返してしまう、
まさに「自分ごと」。

 さて、
スランプに陥った私は、
とりあえずすべてをリセットして初心に立ち返ろうと、
投げ方を完全に変えてみた。

イチからもう一度やってみようと。

 自信がないので、
確実に当たりそうな的だけ狙うようになる。

「だってヘタなんだから」
と思えば気も楽になって、
的を外しても落ち込まない。

すると案の定、
簡単な的にはだいたい当たるようになってくる。

こうなると楽しくなって、
今はヒマを見つけては投げ続けている。

 スランプを脱したと自信をつければまた欲も出て、
きっとまた同じ迷宮に入り込むのだろう。

 自信をつける、
自立する、
これは間違いなく良いことのように言われている。

でも、
どうやらそれが自滅を引き起こす大きな要因であると思い始めてきた。

人間にとって実は、
自信をつける直前、
自立する直前こそが、
最も心持ちの良い、
意気揚々とした時間ではないかと。

 とはいえ自信を持ちたいし、
欲がなければ前にも進めない。

直前にハタと立ち止まって、
「いやいや、
自分はそこまでデキた人間じゃない」
と思えば気が楽になるってものである。

「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」って、
ホントこの上ない人生訓だと、
今は身をもって感じている。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

スランプにおいては自信・自立と自滅が紙一重であることについて、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

スランプ。

万物において通じるものである。

ビギナーズラックという最初はいいこともあるが、
ある時から絶不調になる。

何をやっても呪われているのかと思うほど上手くいかない。

自信と自立と自滅を勝手に自分の中で繰り返してしまう、
まさに「自分ごと」。

人間にとって実は、
自信をつける直前、
自立する直前こそが、
最も心持ちの良い、
意気揚々とした時間ではないか、
という指摘は間違っていないと思う。

完成よりそこに至る過程が快いのである。

自信を持ちたいし、
欲がなければ前にも進めないのが人間であるのもわかる。

「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」

この言葉を忘れないでいたい。


(4)今後、どうするか?    

・藤村忠寿氏に関する記事をスクラップする。

・スランプに関心を持つ。

・「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」を忘れない。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

藤村忠寿氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

スランプ対策と「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」を忘れないようにします。


皆さんも、
人生訓に関心を持ちましょう。

答えのない時代だからこそ、
往きたるを知り来たるを考うであります。