今回紹介する記事は
2023年5月26日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【嵐が生んだ友情】


というタイトルで、
論説委員小倉孝保氏が、
オンラインの便利さを知る一方、
対面には画面越しでは得られない優しさや温かさがあることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

  ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて

(1)内容の要約

 見知らぬ土地で吹雪に襲われ、
立ち往生した時の不安は察して余りある。

昨年12月23日、
記録的な寒波が米東部を襲った。

ニューヨーク州バファロー近郊では
ナイアガラの滝に向かう韓国人10人がバスに取り残された。

命の危険も迫ってきた。

実際、
この吹雪では約40人が亡くなっている。

 バスの2人が一番近い家を訪れたのはその日の午後2次だ。

歯科医のアレクサンダー・カンパーニャさんが玄関を開けると、
ずぶぬれの韓国人が言った。

「バスが埋まってしまったのである。

シャベルを貸してもらえないか」

「もちろん」。

カンパーニャさんは答えながら思い直す。

この嵐で雪をかき出すのは、
「スプーンで海から水をくみ出すようなものだ」と。

 妻のアンドレアさんは天候の回復を待つべきだと伝え、
全員を招き入れて温かいお茶でもてなした。

吹雪はやみそうにない。

夫妻は冷蔵庫のドアを開け「客」に提案した。

「韓国料理を好きなだけ作って、
食べて」

 中には豚肉・鶏肉のほかコチュジャン・しょうゆ・粉唐辛子があった。

40代の夫妻は韓国料理が好きで炊飯器を持っていた。

 料理の得意な韓国人が、
ピリ辛チキン鍋などを作り、
みんなでクリスマスイブを過ごした。

この奇妙な交流は、
天候が落ち着く25日午後まで続く。

 米メディアがこの「2泊3日」の様子を報じ、
韓国観光公社は夫妻を本国に招待した。

先日、
ソウルで仲間たちとの再開が実現し、
みんなで本場の味を楽しんだ。

 韓国人側は、
「あなたは命の恩人である」と感謝し、
アンドレアさんは、
「寒さと恐怖に震えていた心を和ませ、
気楽に過ごしてしてもらいたかっただけである」
と応じた。

 トランプがウイルスの中国由来を強調し、
米国ではアジア系への暴力も相次いだ。

 しかし、
人類は交流し、
助け合いながら繁栄してきた。

誰もが本来、
困難にあるものを見たとき、
手を貸したいと願う。

韓国の人たちにとって吹雪の中での「恩人」との出会いは、
観光名所を訪れる以上の経験になった。

 感染症下で、
オンラインの便利さを知る一方、
対面には画面越しでは得られない優しさや温かさがあることにも気づいた。

 ソウルの食事会でカンパーニャさんは言った。

「私たちは生涯の友になった。

それこそ最大の収穫である」


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

人類は交流し、
助け合いながら繁栄してきたことについて、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

感染症が流行している近年、
米国ではアジア人狩りと称した暴力沙汰が頻発している。

新型コロナの発祥は中国が発症という、
根も葉もないトランプのデタラメから発症したものらしく、
自粛警察ならぬアジア警察もどきによって、
アジア人およびアジア系の人々が襲われる恐怖に苛まれている。

今回の記事は、
相反する内容である。

困難にあるものを見たとき、
手を貸したいと思う。

冬が近づく季節においてこそ、
忘れてはならないと思う記事である。


(4)今後、どうするか?    

・小倉孝保氏の記事をスクラップする。

・人類は助け合いながら繁栄したことを忘れない。

・困難にあるものを見たとき手を貸せるよう努める。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

小倉孝保氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

改めて人間としての振る舞いを問われる記事です。


皆さんも、
対面することの重要性を嚙みしめましょう。

オンラインの画面越しでは得られない優しさや温かさがあります。