今回紹介する記事は
2023年5月23日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【小さい人とのお付き合い】


というタイトルで、
専門記者大治朋子氏が、
子どもに決してこびを売らないポリシーについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

  ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 NHKの長寿番組「できるかな」で20年間「ノッポさん」を演じた高見のっぽさん(本名・高見嘉明、
昨年9月に永眠)は番組を終えた1990年以降も、
俳優や作家、
歌手として幅広く活躍した。

 中でも子どもとの付き合いをめぐる語りには、
多くを学ばされる。

 晩年の著書「ノッポさんの『小さい人』となかよくできるかな?ノッポ流 人生の極意」(小学館・2016年)は、
高見さんが子どもを「小さい人」と呼ぶことに「ピンときた」同社の編集者、
武藤心平氏が持ちかけた。

 「ノッポさんをテレビで見て育った『リアルタイム世代』の40~50代が子育てに入って日々感じる疑問だったり、
悩みだったりを解決するのに、
高見さんのアイデアが役に立つのではと思った」

 そう語る武藤氏も同世代。

だから「永遠の存在」である
「ノッポさんの言うことなら聞いてみよう」(同)
と思われるのではないかと考えたという。

 高見氏はこの本で「小さい人」への思いをこうつづる。

「子どもだからといって、
『経験も浅い、
物事をよくわかっていない存在』
とはこれっぽっちも思っていない」。

どんなに幼い子と向き合う時も「敬意」を表し、
「ひとりの人間として対等に、
ていねいに」
を心がけたそうだ。

 初対面の相手にはあいさつできない子どもだったが、
高見氏が「私ノッポと申します。

よろしかったらお名前を聞かせていただけますか?」
と丁寧に話しかけると、
顔を真っ赤にしながらちゃんと名乗ったそうだ。

 丁寧に、
ごまかさず、
上から目線で決めつけず。

そうやって接すれば「小さい人」は自分なりに「誠意」を示そうとするという。

 高見氏は、
「できるかな」では演技指導を受けなかった。

流行のアニメのポーズを取り入れては、
という周囲の声にも流されない。

「子どもに決してこびを売らない番組の作り方」は、
自身のポリシーだったようだ。

 イベントを開けば、
訪れる人の大半はリアルタイム世代。

あの帽子をかぶってタップダンスで登場した日には、
もう大変なことになったらしい。

一気に子ども時代に戻してくれる「ナゾのおじさん」(同)なのだという。

だがそれは単に、
芸能人を見たための歓喜ではないだろう。

長い時間をかけ、
テレビの前の「小さい人」にこびず、
裏切らず、
真剣勝負で臨んだ「絆」が両者の間に呼び戻されるのだ。

 高見氏は、
「小さい人」たちと一つの文化を創り、
語り継いだように見える。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

長い時間をかけ、
「小さい人」との間に築いた「絆」に関して、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

子どもだからといって、
『経験も浅い、
物事をよくわかっていない存在』
とはこれっぽっちも思っていない。

どんなに幼い子と向き合う時も「敬意」を表し、
「ひとりの人間として対等に、
ていねいに」
を心がけたそうだ。

丁寧に、
ごまかさず、
上から目線で決めつけず。

そうやって接すれば「小さい人」は自分なりに「誠意」を示そうとするという。

子どもに決してこびを売らない姿勢は、
必ずや子どもに伝わることを主張と根拠で証明したような記事である。

子どもは小さい大人ではない。

されど、
子どもは大人が思っている以上に五感が研ぎ澄まされている。

高見のっぽさんは我々に示してくれたのかもしれない。

また一人惜しい人を失ったと思えてならない。


(4)今後、どうするか?    

・大治朋子氏に関する記事をスクラップする。

・小さい人に対しての接し方に気を付ける。

・高見のっぽさんに関する本を手に取る。

…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

大治朋子氏の記事に関しては、
以前紹介しました。

のっぽさんの生き方は、
今を生きる成人にも一石を投じるものと思われます。


皆さんも、
子どもに媚びることなく、
小さな人として「敬意」をもって接しましょう。

真剣勝負で臨んだ「絆」は何にも代えがたいものなのですから。